９月11日のプレミアリーグ再開で、マンチェスター・ユナイテッドでの２度目のデビューが注目されるクリスチアーノ・ロナウド。一方、彼を手放すことになったユベントスは、同日のセリエAでナポリとのビッグマッチに臨む。

　当初はC・ロナウドの残留を強調していたユベントスだが、最終的には売却を選択した。ファビオ・パラティチがトッテナムへ去り、テクニカル部門の責任者となったフェデリコ・ケルビーニSDは、『Tuttosport』紙のインタビューでエースの退団を振り返っている。

　イタリア衛星放送『Sky Sport』によれば、ケルビーニはウディネーゼとの今シーズン開幕戦の前まで、ポルトガル代表FWから残るという「明らかなシグナル」があったと強調。だがその後、選手は移籍の意思を表明してきたと明かしている。

「クリスチアーノはとても直接的に希望を表明した。そういう決断は交渉不可能だ。クラブは何よりも重要であり、選手と違ってずっと残るものだ。だから、引き止めず、未来に集中するのが正しかった。『未来の一部を早めることを考えよう』とね。契約最終年で、いずれにしてもシーズン後に取り組まなければいけないことだったんだ。それで、その方向に動いた」

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　もちろん、移籍市場終盤で大黒柱が去った影響は小さくない。新SDは「偽善的にはなりたくない。８月28日にこの件に対応するのは好ましくなかった」と認めている。

「１か月前だったら、全員にとってもっと良かった。マーケット終了の３日前では、（C・ロナウド放出後に獲得したモイゼ・）ケーンのような選手が獲得不可能というリスクもある。備えていなかったと非難されるが、管理できないタイミングもあるんだ。C・ロナウドが移籍するかどうか、全選手が８月31日まで待ってくれるわけじゃない」

　いずれにしても、ユベントスは新しい時代に踏み出した。ケルビーニは「C・ロナウド退団でひとつのサイクル、ひとつの時代みたいなものが終わり、新たなサイクルや時代が始まる」と話す。

「今はケーンが来た。まだ発揮できていない素晴らしいポテンシャルを持つと思う。性格？サッカーではとても簡単にレッテル貼られるが、それを外すのは非常に難しいんだ。レオナルドからは、パリ・サンジェルマンで彼がとても規則的な振る舞いだったと聞いた。30歳の選手みたいに成熟はしていないが、価値はある。正しい環境なら多くをやれる。言われるような悪童だとは思わない」

　開幕から２試合で１分け１敗と不本意なスタートを切ったユベントス。得点を量産してきたスーパースターがいなくなったマッシミリアーノ・アッレーグリのチームは、王座奪還に向けて調子を上げていくことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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