オールラウンドの佐久間とレフティの齋藤
山口智、酒井友之、村井慎二、山本英臣、阿部勇樹、勇人、寿人の佐藤兄弟、山岸智、工藤浩平……。かつて“育成のジェフ”と呼ばれ、有能なタレントを多数、輩出してきた千葉。イビチャ・オシム監督時代には黄金期も築いたが、現在はJ2で苦戦を強いられている。そのなかで、鈴木健仁ゼネラルマネージャーが8月15日のオンライン会見で語ったのはアカデミーの改めての強化である。
「今シーズン、アカデミーの中長期ビジョンとして、組織の拡充と2031年にトップチーム所属選手の30パーセントを、アカデミー出身選手にするという目標を掲げました」
その中長期ビジョンのなかで、8月15日に来季のトップ昇格内定が発表されたのがFW佐久間太一(さくま・たいち)とFW齋藤来飛(さいとう・らいと)だ。
184センチ・74キロの佐久間は前線で起点になれるFWで、裏への抜け出しなども得意。憧れの選手はかつて千葉やC大阪でプレーしたブラジル人FWケンペスを挙げる。
一方、164センチ・59キロの齋藤はレフティで、柔軟に周囲と絡みながらドリブルで果敢に仕掛ける。憧れの選手はバルセロナのMFフレンキ―・デヨングだという。
ふたりはトップ昇格の話を訊いた際は驚いたというが、鈴木GMは次のように能力を評価する。
「佐久間に関しては今シーズンも、沖縄キャンプからトップチームに参加している中で、FWでオールラウンドなプレーを表現できます。ポストプレーや裏への抜け出し、献身的な守備、今のFWに求められるタスクは得点を決めること以外にたくさんありますが、そういうことを含めてトライできる選手です。トップチームでは競争は激しいですが、そこにチャレンジできるんじゃないかと、昇格を決めました。ただCFは得点を取るところをやはり求められてくると思うので、そこを突き詰めて日々の練習に取り組んでもらいたいです。
齋藤来飛は左利きで、足もとの技術が高い選手です。彼も攻撃的なポジションなので、アタッキングサードで得点、アシスト、本人もドリブルが得意と話していましたが、最後のところで得点に関わるプレーを期待しています。彼もトップチームでは外国人やレベルの高い選手と競争しなくてはいけないので、大変だと思いますが、頑張ってもらいたいです」
「今シーズン、アカデミーの中長期ビジョンとして、組織の拡充と2031年にトップチーム所属選手の30パーセントを、アカデミー出身選手にするという目標を掲げました」
その中長期ビジョンのなかで、8月15日に来季のトップ昇格内定が発表されたのがFW佐久間太一(さくま・たいち)とFW齋藤来飛(さいとう・らいと)だ。
184センチ・74キロの佐久間は前線で起点になれるFWで、裏への抜け出しなども得意。憧れの選手はかつて千葉やC大阪でプレーしたブラジル人FWケンペスを挙げる。
一方、164センチ・59キロの齋藤はレフティで、柔軟に周囲と絡みながらドリブルで果敢に仕掛ける。憧れの選手はバルセロナのMFフレンキ―・デヨングだという。
ふたりはトップ昇格の話を訊いた際は驚いたというが、鈴木GMは次のように能力を評価する。
「佐久間に関しては今シーズンも、沖縄キャンプからトップチームに参加している中で、FWでオールラウンドなプレーを表現できます。ポストプレーや裏への抜け出し、献身的な守備、今のFWに求められるタスクは得点を決めること以外にたくさんありますが、そういうことを含めてトライできる選手です。トップチームでは競争は激しいですが、そこにチャレンジできるんじゃないかと、昇格を決めました。ただCFは得点を取るところをやはり求められてくると思うので、そこを突き詰めて日々の練習に取り組んでもらいたいです。
齋藤来飛は左利きで、足もとの技術が高い選手です。彼も攻撃的なポジションなので、アタッキングサードで得点、アシスト、本人もドリブルが得意と話していましたが、最後のところで得点に関わるプレーを期待しています。彼もトップチームでは外国人やレベルの高い選手と競争しなくてはいけないので、大変だと思いますが、頑張ってもらいたいです」
佐久間は中学年代のU-15から、齋藤は高校年代のU-18から千葉のアカデミーで育ってきた。現在U-18は、千葉県の名門・市立船橋高をかつて率いた朝岡隆蔵氏らが指導。
朝岡監督には「ゴール前の動きを教えてもらい、教えてもらったことはその通りになるので、とても参考になりました」(佐久間)、「いろんなアドバイスをしてもらいましたが、自分の持ち味であるドリブルのことをアドバイスしてもらい、試合の時に弱気なプレーをしてしまう時があったのですが、『持ち味のドリブルをしてみろ、通用するからやってみろ』と後押ししていただき、自信がつきました」と、多くの助言を受けてきたようだ。
また“ジェフ育ち”としてクラブへの愛着も強い。
「初めて見た試合がジェフの試合ですごく感動しました。このクラブでプレーしたいと考えてきて、このトップチームでプレーするからにはJ1昇格、そしてJ1で優勝争いをできるように、自分がチームを引っ張るくらいの気持ちでプレーしたいです」(佐久間)
「初めて試合を観た時には、スタジアムには多くのサポーターの方が来られていて、声援も素晴らしく、ここでプレーできるように頑張りたいと思いました。トップチームで中心になれるように、日々の練習に取り組みたいです」(齋藤)
現在、トップチームに所属するアカデミー出身選手はDF岡野洵とFW櫻川ソロモンのふたり。来季はここに佐久間と齋藤が加わる。クラブ愛を持つ彼らがチームに新風をもたらすか。プロ1年目に挑む予定の佐久間、齋藤のプレーにも大いに注目したい。
【プロフィール】
■佐久間 太一( Taichi Sakuma )
生年月日:2003年6月12日
出身地:千葉県千葉市
身長・体重:184cm・74kg
血液型:A型
ポジション:FW
利き足:右足
経歴:~2015 バディーSC千葉(4種:千葉市立西の谷小学校)
2016~2018 ジェフユナイテッド市原・千葉U-15(3種:千葉市立幕張本郷中学校)
2019~ ジェフユナイテッド市原・千葉U-18(2種:千葉明徳高等学校)
■齋藤 来飛( Raito Saito )
生年月日:2004年2月20日
出身地:福島県いわき市
身長・体重:164cm・59kg
血液型:O型
ポジション:FW
利き足:左足
経歴:~2015 古河電池FCジュニア(4種:いわき市立泉北小学校)
2016~2018 JヴィレッジSC(3種:いわき市立泉中学校)
2019~ ジェフユナイテッド市原・千葉U-18(2種:千葉明徳高等学校)
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
朝岡監督には「ゴール前の動きを教えてもらい、教えてもらったことはその通りになるので、とても参考になりました」(佐久間)、「いろんなアドバイスをしてもらいましたが、自分の持ち味であるドリブルのことをアドバイスしてもらい、試合の時に弱気なプレーをしてしまう時があったのですが、『持ち味のドリブルをしてみろ、通用するからやってみろ』と後押ししていただき、自信がつきました」と、多くの助言を受けてきたようだ。
また“ジェフ育ち”としてクラブへの愛着も強い。
「初めて見た試合がジェフの試合ですごく感動しました。このクラブでプレーしたいと考えてきて、このトップチームでプレーするからにはJ1昇格、そしてJ1で優勝争いをできるように、自分がチームを引っ張るくらいの気持ちでプレーしたいです」(佐久間)
「初めて試合を観た時には、スタジアムには多くのサポーターの方が来られていて、声援も素晴らしく、ここでプレーできるように頑張りたいと思いました。トップチームで中心になれるように、日々の練習に取り組みたいです」(齋藤)
現在、トップチームに所属するアカデミー出身選手はDF岡野洵とFW櫻川ソロモンのふたり。来季はここに佐久間と齋藤が加わる。クラブ愛を持つ彼らがチームに新風をもたらすか。プロ1年目に挑む予定の佐久間、齋藤のプレーにも大いに注目したい。
【プロフィール】
■佐久間 太一( Taichi Sakuma )
生年月日:2003年6月12日
出身地:千葉県千葉市
身長・体重:184cm・74kg
血液型:A型
ポジション:FW
利き足:右足
経歴:~2015 バディーSC千葉(4種:千葉市立西の谷小学校)
2016~2018 ジェフユナイテッド市原・千葉U-15(3種:千葉市立幕張本郷中学校)
2019~ ジェフユナイテッド市原・千葉U-18(2種:千葉明徳高等学校)
■齋藤 来飛( Raito Saito )
生年月日:2004年2月20日
出身地:福島県いわき市
身長・体重:164cm・59kg
血液型:O型
ポジション:FW
利き足:左足
経歴:~2015 古河電池FCジュニア(4種:いわき市立泉北小学校)
2016~2018 JヴィレッジSC(3種:いわき市立泉中学校)
2019~ ジェフユナイテッド市原・千葉U-18(2種:千葉明徳高等学校)
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)