現地時間８月15日、スコットランドのリーグ・カップ２回戦（ラウンド・オブ16）が行なわれ、セルティックはホームでハーツと対戦し、３-２で勝利を収めた。

　古橋亨梧は３トップの左で先発し、先制点を演出する鋭いパスでスタジアムを沸かせたほか、決勝点となる３点目を自ら叩き込んで、満員のセルティック・パークで大歓声を浴びた。

　試合後、アンジェ・ポステコグルー監督は「本当に彼は賢い選手だと思う」と日本人アタッカーの活躍に言及した。英スポーツチャンネル『BT Sports』が伝えている。

「彼は常に相手チームにとって脅威であり、自分自身に対して非常にポジティブだ。この試合でもうまくゴールを決めたし、先制点の起点となったジェームス・フォレストへのパスも見事だった。連携を高め、リーグへの理解を深めていけば、もっと多くのことができるようになるはずだ」
 

　また、指揮官は試合中に古橋がボールを持たない場面でも相手DFと何度も衝突し、激しいチェックを受ける場面があったことにも言及。一度ひどく当たられて倒れ込んだ際にも、DFに文句を言うのではなく、ブーイングするサポーターに向かって煽るように両腕を広げ、スタジアムを沸かせた行動を称賛した。

「彼はこれまでのキャリアで、こうした経験もしてきているだろう。度を超えたものには正式に抗議するが、キョウゴは自分をコントロールする術にも長けているから、今後もうまく立ち回れるはずだ。もし相手が彼を止めようとしてあのような手段をとるなら、それは彼がどれほどの脅威であるかを示している証でもある。

　ファンを煽ったことに驚いたかって？ いいや。彼はサポーターが見たがる選手で、そのファンのエネルギーを吸収して、力に変えるタイプなんだ」

　そして、ポステコグルー監督は「今日は前線の３人が誰でもゴールを決められるチームの形が見えてきた」と語り、チームの出来に自信を見せた。

　セルティック今後、18日にヨーロッパリーグのプレーオフ第１レグをAZと戦い、20日にはリーグ戦第３節セント・ミレンと対戦する。快進撃を続ける日本人アタッカーに、現地サポーターの声援もいっそう熱を帯びそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【PHOTO】移籍直後から得点量産中！セルティックで活躍する古橋亨梧を特集！