【柏】クリスティアーノが“無双モード”に突入か。理由となる本人の強気コメントが…

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2021年07月12日

「ペドロ選手にアシストもしたりして、良いホットラインを築ける」

鹿島戦で先制点を決めたクリスティアーノ。直近3試合で2ゴールと調子は良い。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)

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「ウォーー!」

 日立台のホームサポーター側で、久しぶりに“クリスティアーノらしい”雄叫びを見た。何かが吹っ切れたかのように喜びを爆発させたのは、得意パターンでゴールを決めたからだろう。

 53分、鹿島の左SB永戸勝也がオーバーラップしたところで、右サイドに攻め残っていたクリスティアーノは、ボールを奪った味方からスルーパスを呼び込む。ワントラップしてからゴールに突き進み、右足を一閃。相手GKの手を弾く強烈シュートをゴール左上に決めた。

 得点後、クリスティアーノのもとに仲間が集まる様子は、9節のG大阪戦で大谷秀和が決勝点を奪った時のようで、やはり長年に渡って柏を支えてきた重鎮がゴールを決めるとチームは勢いづく。2点目にも関与した9番の活躍もあり、鹿島を2-1で下した。

 良くも悪くも、柏はクリスティアーノの調子に左右されてきている。9番が12ゴール・10アシストを決めた17年はリーグ成績が4位、一方でエースの得点ペースが不安定だった18年にチームは降格した。

 J2で戦った19年は、クリスティアーノがコンスタントにゴールを量産し始めた後半戦からチームも11連勝と快進撃。9番が長期離脱していた昨季は参考にしにくいが、今季はクリスティアーノが得点した湘南戦と鹿島戦で勝利した。
 
 気になるのは、ここからクリスティアーノが得点量産できるかどうかだが、正直それは予測しにくい。なぜならどんなエリアからでもシュートやクロスを打ち込むスタイルが常人では考えにくいもので、強引さを読み解くのは難しいからだ。しかも本人もよく精神論を説くので、理屈で語るのはたぶん野暮なのだろうと思わされる。

 それでも、クリスティアーノが17年や19年の後半戦のような“無双モード”に突入するかもしれないと感じた。理由は鹿島戦後に話していた本人のコメントにある。

「ペドロ(・ハウル)選手とは日常的にもよく話していて、私自身は起点となるFWと一緒にプレーするのがすごく好き。ペドロ選手にアシストもしたりして、良いホットラインを築ける。これからさらに試合を積み重ねていけば、連係ももっと向上する」

 確かに、P・ハウルが負傷から復帰した20節の湘南戦以降、このポストプレーヤーにマークが集中するおかげで、クリスティアーノはかなりプレーしやすそうに映る。同郷FWとの連係も良好で、その湘南戦ではP・ハウルのアシストからゴールを決めた。かつて築いたオルンガ(現アル・ドゥハイル)とのホットラインにも似ている。

 そしてクリスティアーノは、こうも付け加えていた。

「私と組むCFは必ず得点を量産できる」

 P・ハウルも直近3試合で3ゴール。クリスティアーノの言うことだから細かいことはさておき、強気なコメントを信じてみたい。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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