サッカーの教材にすべきプレーの数々
[J1リーグ17節]FC東京0-0広島/5月30日/味の素スタジアム
広島の川辺はひと言で「素晴らしいMF」だ。5月30日のFC東京戦を現地取材して、改めてそう思った。
技術的に優れているのはもちろん、読みの鋭さ、危機察知力、味方のサポート時の距離感などが目を見張った。自陣に攻め込んでくるD・オリヴェイラに力勝負ではなく“間合いとタイミング”で勝負するセンスも含め、天晴れである。
ゴールやアシストがなくても、この日の川辺には満点に近い評価をあげたい。味方からボールを引き出すためのポジショニング、パスをもらった瞬間のトラップの向き、その後のパス出しは、サッカーの教材にすべきレベルだ。派手なプレーがそこまでなくても、こういう選手はチームに不可欠。それを、ここでは強く主張したい。
広島の川辺はひと言で「素晴らしいMF」だ。5月30日のFC東京戦を現地取材して、改めてそう思った。
技術的に優れているのはもちろん、読みの鋭さ、危機察知力、味方のサポート時の距離感などが目を見張った。自陣に攻め込んでくるD・オリヴェイラに力勝負ではなく“間合いとタイミング”で勝負するセンスも含め、天晴れである。
ゴールやアシストがなくても、この日の川辺には満点に近い評価をあげたい。味方からボールを引き出すためのポジショニング、パスをもらった瞬間のトラップの向き、その後のパス出しは、サッカーの教材にすべきレベルだ。派手なプレーがそこまでなくても、こういう選手はチームに不可欠。それを、ここでは強く主張したい。
トラップの向きひとつでそのあとの局面は変わるし、ポジショニングひとつで味方のプレーの幅も変わる。川辺はまさに“潤滑油”として絶大な存在感を発揮し、チームメイトを気持ちよくプレーさせていた印象だ。
ドリブルでガンガン仕掛けるわけでもなく、お洒落なスルーパスで決定機を作ったわけでもないが、それでも「こんな選手がいたら味方は楽だろう」という意味で、川辺のプレーは圧巻だった。
この試合、シュート数(FC東京が3本、広島は14本)が示すとおり、内容では広島が明らかに上回っていた。最終局面でFC東京の粘り強い守備を崩せずスコアレスドローに終わったが、大半の時間帯で広島が優位にゲームを進められたのは川辺の気の利いたプレーがあったからに他ならない。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
【PHOTO】激闘を繰り広げる選手たちに拍手を送り続けたFC東京サポーター
ドリブルでガンガン仕掛けるわけでもなく、お洒落なスルーパスで決定機を作ったわけでもないが、それでも「こんな選手がいたら味方は楽だろう」という意味で、川辺のプレーは圧巻だった。
この試合、シュート数(FC東京が3本、広島は14本)が示すとおり、内容では広島が明らかに上回っていた。最終局面でFC東京の粘り強い守備を崩せずスコアレスドローに終わったが、大半の時間帯で広島が優位にゲームを進められたのは川辺の気の利いたプレーがあったからに他ならない。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
【PHOTO】激闘を繰り広げる選手たちに拍手を送り続けたFC東京サポーター