J２リーグは５月29日、第16節の５試合を各地で開催。監督交代に踏み切った大宮は千葉に敗れ11戦未勝利。金沢に勝利した４位磐田は暫定ながら、首位に勝点３差に迫った。

　ここ10戦勝ち星のないJ３降格圏に沈む大宮は、岩瀬健監督を解任し、佐々木則夫氏が暫定で指揮を執り、４戦負けなしで10位に浮上した千葉をホームで迎え撃つ。

　試合は、前半から攻勢に出たホームの大宮が、CKやFKなどセットプレーを中心に千葉ゴールに迫る。しかし、チャンスを活かし切れずにいると40分にロングボールから千葉の見木友哉に決められ先制を許す。見木は４戦連続のゴールとなった。

　後半立ち上がりも大宮にペースを握られた千葉だったが、ピンチを凌いだ直後の52分、カウンターからサウダーニャがシュートを押し込み、リードを広げる。その後のピンチもGK新井章太のファインセーブで凌いだ千葉が、２-０で逃げ切りに成功。

　大宮は監督交代のカンフル剤も活かせず２連敗。ここ11戦未勝利、勝点11で21位と変わらず。一方の千葉は、３勝２分でここ５戦負け無しで勝点を23に伸ばし暫定ながら８位に浮上している。

　４位につける磐田はホームで金沢と対戦。金沢は24分にホドルフォが奪ってカウンター。飛び出してきたGKをいなす絶妙なパスをゴール前でフリーの瀬沼優司に通す。しかし無人のゴールにシュートを決められずゴール右に外れてしまう。

　事なきを得た磐田は、後半に攻撃のギアを上げると、松本昌也のスルーパスに反応したルキアンが、角度のないところから逆サイドのサイドネット上に突き刺さる強烈なシュートを決め、先制。その後も東京五輪世代の小川航基や、山本義道、藤川虎太朗、今野泰幸、ファビアン・ゴンザレスと５枚のカードを使い切った磐田が完封に成功。

　今季２度目の３連勝で５月は負けなしの磐田が、勝点32とし、この日試合のなかった首位京都に勝点３差に迫っている。
 

　そのほか、長崎は、加藤大、都倉賢、玉田圭司の後半に挙げた３ゴールで山口に３-０と快勝。６分に秋田の中村亮太に先制を許した東京Vは、24分に小池純輝の得点で追いつくと、後半、交代出場の井出遥也と小池のこの日２点目が決まり、３-０で逆転勝利。群馬と栃木の“北関東ダービー”はスコアレスドローに終わっている。

J２リーグ16節（29日開催分）の結果は以下の通り。

群馬０-０栃木
大宮０-２千葉
長崎３-０山口
東京V３-１秋田
磐田１-０金沢

30日開催予定の試合
松本×岡山
山形×相模原
新潟×琉球
京都×甲府
町田×北九州
愛媛×水戸

構成●サッカーダイジェストWeb編集部