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「何回取られても、仕掛け続ける」開幕13戦無敗の首位新潟を牽引するドリブラー、本間至恩が目指すプレーヤー像

カテゴリ:Jリーグ

野本桂子

2021年05月11日

「『個』で相手の組織を破壊できるのが、彼のよさ」とチームメイトも称賛!

今季4得点・4アシストと結果を残す本間。10番としてチームを牽引する活躍ぶりだ。写真:滝川敏之

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 開幕戦から10勝3分と、13試合無敗で首位を走り続けている新潟。

 試合が進むにつれて対戦相手からのスカウティングも進み、チーム戦術やキーマンを封じようと、さまざまな対策が打たれるようになった。

 新潟のエース本間至恩も、最も警戒すべき選手のひとりとして認識されている。

 13節・松本戦(△0-0)はひとつの象徴だ。松本のCB大野佑哉がイレギュラーな右ウイングバックで起用されたのだ。試合後の会見で「本間選手への対応に、うちで一番1対1が強く、身体能力が高い大野佑哉を対面で合わせた」と柴田峡監督はその意図を明かしている。

 プロ3年目の今季、本間は出場停止の1試合を除く12試合で先発出場。13節終了時点で4得点・4アシストし、6得点・9アシストの高木善朗に次いで多くの得点に関わり続けている。前線からの守備も向上し、自ら奪ってカウンターに持ち込む場面も増えた。

 最大の武器はドリブル。1対1なら、まず相手をはがせる自信がある。2人、3人とマークが集まれば「味方をフリーにできる」と割り切るが、勝負どころだと見れば、細かなフェイントやターンで相手を次々と抜き去って仕事を果たし、スタジアムは歓喜の大拍手に包まれる。
 
「『個』ではがせる、『個』で相手の組織を破壊できるのが、彼のよさ。前を向いてプレーすることで、相手DFにずれが生じてくるので、攻撃では欠かせない選手の1人」とベテランの千葉和彦も本間を称賛する。

 10節からの3試合は、まさに『個』の力で勝利を引き寄せた。

 10節・愛媛戦(◯2-0)では、1-0で迎えた84分、三戸舜介が二度の警告を受けて退場。チームは2節・長崎戦(◯1-0)に続き、数的不利で戦うことになった。その長崎戦で退場になり、昨季の11節・山口戦(○2-1)でも退場を経験していたのが本間。「自分も退場して、チームに助けられたことがある。今度は自分が助けてあげる番が来た」と奮い立った。

 88分、千葉のロングボールを受けてペナルティエリアに抜け出すと、GKとの1対1を制して右足一閃。気持ちの乗ったゴールで2-0と突き放し、チームと三戸を救った。

 続く11節・千葉戦(○2-0)では、千葉に押し込まれていた時間帯の63分に千葉の縦パスを受けてターンすると、相手のプレッシャーを跳ねのけてドリブルで突進し、谷口海斗の2点目をアシスト。流れを新潟に引き寄せた。

 さらに12節・大宮戦(○3-2)では、1-2とリードされていた74分にカットインシュートで同点に追いつき、逆転勝利へ持ち込むはずみをつけた。

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