現地時間４月29日、ヨーロッパリーグ（EL）の準決勝・第１レグが開催され、イングランドでマンチェスター・ユナイテッドとローマが激突した。

　試合が動いたのは９分。カバーニのワンタッチパスをペナルティエリア左で受けたブルーノ・フェルナンデスが前に出てきたGKの動きを見極め、冷静にフィニッシュ。立ち上がりから主導権を握ったホームのユナイテッドが、幸先よく先制点を奪う。

　しかしローマも即座に反撃。15分に相手MFポグバのハンドで得たPKをペッレグリーニが決め、同点に追いつく。

　中盤以降は再び勝ち越しを狙うユナイテッドのペースとなり、25分にはポグバが右足で鋭いシュートを放つも、GKパウ・ロペスの好守に阻まれる。

　ただ、このプレーでパウ・ロペスが負傷。５分で交代したヴェルトゥに続き、早い時間帯に思わぬ形で２枚目のカードを切ることとなったローマだが、35歳のベテランFWジェコが嫌なムードを一掃する。34分にペッレグリーニからのグラウンダーのクロスを相手DFの間で難なく押し込み、逆転に成功する。

　前半アディショナルタイムには、ゴール前で相手の横パスをカットしたカバーニが同点の決定機を迎えるが、ここは代わって入った37歳の守護神ミランテに阻まれ、モノにすることができない。
 

　１点ビハインドで折り返したユナイテッドは、後半開始直後の48分、カウンターから、最後はB・フェルナンデスのラストパスにダイレクトで合わせたカバーニがゴール右上に突き刺し、試合を振り出しに戻す。

　これで完全に勢いに乗って猛攻を仕掛け、64分にはこぼれ球に反応したカバーニが、２点目をゲット。再逆転に成功すると、71分にPKでB・フェルナンデス、75分にヘディングでポグバがそれぞれ追加点を奪い、あっという間に点差を広げる。

　86分にも途中出場のグリーンウッドがダメ押し点を加えたユナイテッドは、６-２で大勝。決勝進出に大きく前進した。一時は逆転したローマは、守備陣が崩れ、まさかの大量失点となった。

　第２レグは５月６日にローマの本拠地オリンピコで行なわれる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部