それでも異を唱える必要があった
各方面から猛反発を受け、発表から5日も絶たないうちに風前の灯となっている欧州スーパーリーグ(ESL)構想。日頃は犬猿の仲として知られる者同士、たとえば国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)、ラ・リーガとスペイン・サッカー連盟も一致団結し、実現阻止に向けて動いたが、その中で興味深かったのがベティスが行なったある企てだ。
スペイン勢の中でベティスはもっとも明確に反対の意思を示したクラブのひとつだったが、反対運動の一環として彼らは、クラブの公式ウェブサイトに掲示されているラ・リーガの順位表から、ESLの創設クラブとして参加を表明したアトレティコ・マドリー、レアル・マドリー、バルセロナの3チームの名前を除去したのだ。
これはもちろん、「独自でリーグ戦を立ち上げるなら、国内リーグからいますぐに出て行け!」という意思表示。ただ、現在トップ3を占める3チームを除去した結果、宿敵セビージャが順位表のトップに躍り出ることになってしまった。
ベティスとセビージャのライバル意識の高さは周知の通り。両クラブによる「デルビ・セビージャ―ノ」は、スペインでもっとも盛り上がるダービー戦と言われている。
今回の企てを実行する際にも、そのことが頭をよぎったことは想像に難くないが、しかしライバルとしての意地を二の次にしてでも、ESL創設の動きに対しては真正面から異を唱える必要があったのだろう。陽気なアンダルシア人らしい遊び心も込められた“暫定順位表”には、そんな彼らの断固とした気持ちが表われていた。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
これはもちろん、「独自でリーグ戦を立ち上げるなら、国内リーグからいますぐに出て行け!」という意思表示。ただ、現在トップ3を占める3チームを除去した結果、宿敵セビージャが順位表のトップに躍り出ることになってしまった。
ベティスとセビージャのライバル意識の高さは周知の通り。両クラブによる「デルビ・セビージャ―ノ」は、スペインでもっとも盛り上がるダービー戦と言われている。
今回の企てを実行する際にも、そのことが頭をよぎったことは想像に難くないが、しかしライバルとしての意地を二の次にしてでも、ESL創設の動きに対しては真正面から異を唱える必要があったのだろう。陽気なアンダルシア人らしい遊び心も込められた“暫定順位表”には、そんな彼らの断固とした気持ちが表われていた。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部