元イタリア代表のフランチェスコ・トッティが、イタリア紙『Corriere della Sera』の週刊誌『Sette』のインタビューで、ローマでチームメイトだったアントニオ・カッサーノについて言及した。

　ローマの英雄は“悪童”で知られた後輩を「だれよりも楽しめた選手」と評している。

「われわれは考えられないような、サーカスみたいなことをした。でも、彼はポテンシャルの３～４割しか出せなかったと思う。彼には、もう少し俺の言うことを聞いていたら、同じように20年ローマでやれたはずだと言っていたよ。ローマの人たちは彼を愛していた。ピッチでの彼は怪物だった」

　ローマの人が愛した選手といえば、トッティの後継者ダニエレ・デ・ロッシも同じだ。かつての「未来のキャプテン」について、「偉大な選手だった。弟だった。彼がボールボーイだったころから自分はプレーしていて、ずっと自分は彼のアイドルだった。ほぼ一緒に育った」と振り返っている。

「彼のキャプテン時代があれほど短かったのは残念だ。少しつかえさせてしまったが、自分のせいじゃなかった」

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　トッティやデ・ロッシが愛したローマは、フリードキン・グループが経営する新体制となった。クラブ復帰のうわさも絶えないバンディエーラは、フリードキン体制でやりたいことは「正直、考えたことがない。今も考えていない。今はこの、若いタレントのマネジメントという新しい仕事を始めた」と述べた。

「新しい冒険を始めたら、それを終わらせることを目指す。今、いろいろな人を捨ててローマに戻るのは、若い選手たちに対して正しくないと思う。そのうえで、２、３、５、10年後にどうなっているかはだれにも分からない。彼らと会う機会があれば、落ち着いて冷静に話すさ」

　いつか、トッティが再びローマに戻る日が訪れるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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