ペップは「プランC」を見つけられるか――ポルト戦逆転勝利への鍵【バイエルン番記者】

カテゴリ:メガクラブ

パトリック・シュトラッサー

2015年04月20日

バイエルンに必要なのは2-0の勝利。

1-3と完敗を喫した第1レグのビハインドをはね返し、バイエルンはベスト8へと勝ち上がることができるのか。鍵を握るのは、ロッベン、リベリ、アラバという主軸の不在をペップがカバーできるかだろう。 (C) Getty Images

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 チャンピオンズ・リーグ準々決勝・ポルト戦の第1レグ、バイエルンは1-3で敗れた。自陣深くでボールを持ったシャビ・アロンソ、ダンチ、ジェローム・ボアテングが次々と狙われ、失点を重ねたのだ。
 
 本拠地アリアンツ・アレーナでの第2レグ(4月21日)、逆転で準決勝に勝ち上がるためには、選手たちは勝利への気概を見せ、プレーの質を上げなければならない。はたして、それは可能なのだろうか。バイエルンに必要なのは2-0の勝利だ。
 
 トーマス・ミュラーは言う。
「ホームで2-0で勝つのは奇跡ではない。ただし、やるべきことは沢山ある」
 
 少なくとも2得点しなければ、今シーズンは台無しになってしまう。ブンデスリーガとDFBカップ(ドルトムントとの準決勝は簡単ではないが)の2冠の可能性はまだ残されているとはいえ、2年目のグアルディオラ政権が照準を合わせていたのは3冠の獲得だ。
 
 気になるのは、ペップ率いるバイエルンがCL決勝トーナメントであまり勝てていないことだ。ここまで4勝2分け3敗とほとんど五分の成績だ。バルセロナ監督時代は4年間で3敗しかしなかったペップが、バイエルンでは2年目の途中で早くも3敗目を喫している。
 
 第1レグの結果を「後退」としたマティアス・ザマーSDは、「ビッグチームになるためには、正しい教訓を得なければならない」と第2レグに向けての展望を語った。はたして、そう簡単にいくだろうか……。
 
 決め手となるのは、グアルディオラが「プランC」を見つけられるかどうかだ。故障離脱中のアリエン・ロッベン、フランク・リベリ、ダビド・アラバは、第2レグも引き続き欠場する。この3人の不在をカバーする有効な手を、ペップは打てるのか。
 
 第1レグのベンチに座っていたのは、CLでプレーするレベルにはまだ達していない、若すぎる選手ばかりだった。バスティアン・シュバインシュタイガーは第2レグに間に合いそうだが、先発フル出場はおそらく難しい
 
「私はこの素晴らしいチームと素晴らしい監督を完全に信頼している」
 カール=ハインツ・ルムメニゲCEOは、第1レグの試合後の夕食会でそうスピーチした。しかし、チームは心身ともに疲弊しきっているように見える。
 
 グアルディオラはチームに多くを要求する監督だ。それが負担を強いる結果になっていないだろうか。昨シーズンも3月から5月の大事な時期に、チームは空っぽになってしまった印象がある。
 
「勝ち上がりを信じている。なぜなら、俺たちはFCバイエルンなんだから」
 ミュラーはそう強弁するが、はたして――。
 
【記者】
Patrick STRASSER|Abendzeitung
パトリック・シュトラッサー/アーベントツァイトゥング
1975年ミュンヘン生まれ。10歳の時からバイエルンのホームゲームに通っていた筋金入りで、1998年にアーベントツァイトゥングの記者になり、2003年からバイエルンの番記者を務める。2010年に上梓した『ヘーネス、ここにあり!』、2012年の『まるで違う人間のように』(シャルケの元マネジャー、ルディ・アッサウアーの自伝)がともにベストセラーに。
【翻訳】
円賀貴子

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