【セルジオ越後】混乱を乗り越えた東京と柏のルヴァン杯決勝。願わくば高校選手権もやりきってほしいが…

カテゴリ:高校・ユース・その他

連載・コラム

2021年01月04日

森重のアンカー起用が守備の安定につながった

激闘を制し3度目のリーグカップを手にしたFC東京。今季はコロナ禍とACL参加による過密日程を乗り越えた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 ルヴァンカップの決勝はFC東京が柏レイソルを2対1で下して11年ぶりの優勝を飾ったね。コロナの影響もあって観客は声を出せないし、人数制限もあって例年のような決勝の雰囲気はなかったけど、ともに今季タイトルのなかったチーム同士の対戦とあって、勝利への恋しさが伝わってきたね。すごく面白い内容ではなかったけど、両チームの必死さを感じたよ。

 決勝を戦った2チームは大変なシーズンだった。レイソルでは、この決勝が延期となる原因となったクラスターが発生して混乱しただろうし、FC東京はACL参戦で超過密日程を強いられたうえに、その大会でエースのディエゴ・オリヴェイラが相手のラフプレーで重傷を負わされた。お互いにそうした経緯があるなかで迎えた一戦だっただけに、懸ける想いも一層強くなっただろうね。

 そんななかでFC東京が勝った要因を挙げると、まずは中盤で森重がよく機能していたこと。リーグ戦の10月の対戦では、FC東京が1対3で完敗しているけど、柏のクリスティアーノとオルンガにいいようにやられているんだ。今回はそこをセンターバックが本職の森重がアンカーに入ることで、守備に安定感が生まれていた。ACLでも起用されていただけあって違和感なくやれていた印象だよ。

 ただ、ここは本来、ロストフへ移籍した橋本が入っていたポジションで、裏返せばここに代役が立たなかったからリーグ戦では終盤に順位を落としてしまったとも言える。来季への補強ポイントとも言えるんじゃないかな。

 そしてもうひとつは助っ人の活躍。レイソルの助っ人たちが決め手を欠いた一方で、FC東京はレアンドロが圧巻のドリブル突破からコントロールショットで先制点を決めた。最近は三笘が同じようなプレーをするから日本人選手にもできないことはないだろうけど、個の能力だけで決めきってしまうクオリティは“助っ人”ならではのものだったね。

 アダイウトンの決勝ゴールにしても、勝負どころに懸ける気持ちの強さが見えたし、そういうものが最後の一歩に現われてくる。今季のリーグ得点ランキングに、カタカナの名前ばかりが並んでいるのはなぜか? 日本人アタッカーの奮起に期待したいよ。
 
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