パリ・サンジェルマンのトーマス・トゥヘル監督の周囲が騒がしくなっている。
今シーズンのパリSGは、リーグ・アンでは“定位置”の首位に立っているものの、すでに3敗を喫し、チャンピオンズ・リーグ(CL)でも4節を終えて決勝トーナメント進出圏内の2位ながら2勝2敗と不安定な戦いが続いている。
勝敗もさることながら、一部のファンやメディアが不安視してるのが、トゥヘル監督の選手起用だ。その一つが新加入のダニーロ・ペレイラのCBを、CBのマルキーニョスをアンカーで使う策だ。
マルキーニョスはこれまでもアンカーを兼任していたとはいえ、手薄なこのポジションをカバーするあくまでオプションの一つだった。そのアンカーの即戦力として迎えたのがダニーロだったはずだ。
指揮官の口から明確な説明はなく、試合を観ても、その利点が見えてこないのが現状だ。
トゥヘルの選手起用を一部のファンやメディアが疑問視
21年6月でパリSGとの契約が切れるトゥヘル監督に対し、フランス・メディア『Le 10 Sport』は、遅くとも今シーズン終了後にはクラブを離れることとなり、今後の結果如何では、途中解任もありうると伝えている。
さらに同メディアは、後任候補としてマッシミリアーノ・アッレーグリの名前を挙げた。
ユベントスをセリエA5連覇、2度のCL決勝へ導いた名将は現在、フリーとなっている。
昨年12月にパリSGのレオナルドSDがコンタクトをとってから関係性は続いており、トゥヘル解任となれば、パリSGがアッレーグリの招聘に動き出すのではないかと話している。
もしCLの残り2節で勝点を落し、決勝トーナメント進出を逃すような事態となれば、早々に監督交代が起こるかもしれない。
はたして、トゥヘルは結果を残し、周囲の批判をはね返せるだろうか。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部