シェリンガムとの大騒動を止めたはずが…
「超」が付くほどの個性派揃いのプレミアリーグ史において、敵だけでなく、時には味方からも恐れられたキャラクターの持ち主だったのが、ノッティンガム・フォレストやマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたロイ・キーンだ。
名将アレックス・ファーガソンが、「歴代ベストイレブンをつくるのなら絶対に入れる」と推したほどのタフガイは、とりわけ黄金期にあった90年代後半のユナイテッドで絶対的なリーダーとして君臨した。
元ユナイテッドのリー・シャープが、「彼は一部のチームメイトからも本気で嫌われていた」と明かすように、“鬼教官”が如く立ち振る舞いを見せた現役時代のキーンに関するエピソードは数知れず存在する。
そんななか、新たなエピソードが明らかになった。証言者となったのは、かつてユナイテッドでプレーしていたアンディ・コールだ。1994年から約7年間に渡ってユナイテッドに在籍し、98-99シーズンにはトレブル(三冠)達成に大きく貢献した点取り屋は、英紙『The Times』のコラムで、キーンを巻き込んだ大騒動を告白した。
事の発端となったのは、当時のチームメイトでもあったテディ・シェリンガムとの確執だった。コールは、こう綴っている
「1995年3月のウェンブリーでのウルグアイ戦は、私にとってイングランド代表デビューであると同時に、ある選手との確執の始まりだった。シェリンガムだ。その時の彼は経験豊富な選手で、私はリスペクトをしていたが、彼は私が代表に選ばれることを喜んではいなかった。
そして、1998年、オールド・トラフォードでのボルトン戦で問題が起こった。1-1で終わった試合後のトンネルで、彼が『失点はお前のせいだ』と言ってきたんだ。唯一の点を取っていた私は、カッとなって、ロッカールームに戻ってからすぐに彼の元へ行き、殴ってやろうとした」
名将アレックス・ファーガソンが、「歴代ベストイレブンをつくるのなら絶対に入れる」と推したほどのタフガイは、とりわけ黄金期にあった90年代後半のユナイテッドで絶対的なリーダーとして君臨した。
元ユナイテッドのリー・シャープが、「彼は一部のチームメイトからも本気で嫌われていた」と明かすように、“鬼教官”が如く立ち振る舞いを見せた現役時代のキーンに関するエピソードは数知れず存在する。
そんななか、新たなエピソードが明らかになった。証言者となったのは、かつてユナイテッドでプレーしていたアンディ・コールだ。1994年から約7年間に渡ってユナイテッドに在籍し、98-99シーズンにはトレブル(三冠)達成に大きく貢献した点取り屋は、英紙『The Times』のコラムで、キーンを巻き込んだ大騒動を告白した。
事の発端となったのは、当時のチームメイトでもあったテディ・シェリンガムとの確執だった。コールは、こう綴っている
「1995年3月のウェンブリーでのウルグアイ戦は、私にとってイングランド代表デビューであると同時に、ある選手との確執の始まりだった。シェリンガムだ。その時の彼は経験豊富な選手で、私はリスペクトをしていたが、彼は私が代表に選ばれることを喜んではいなかった。
そして、1998年、オールド・トラフォードでのボルトン戦で問題が起こった。1-1で終わった試合後のトンネルで、彼が『失点はお前のせいだ』と言ってきたんだ。唯一の点を取っていた私は、カッとなって、ロッカールームに戻ってからすぐに彼の元へ行き、殴ってやろうとした」
両エースの衝突にロッカールームが混沌とするなかで、怒りで我を失いかけていたコールを食い止めたのが、キーンだった。
「テディにあらゆる暴言を吐き、殴りかかろうとした私を壁へ押し付けたのはロイだった。そして彼はキャプテンらしく私に言ったんだ。『おい! 何やってんだよ! 落ち着け! 俺たちはチームだろ』ってね。
ビックリしたのはここからだ。ロイはいきなりテディに掴みかかったんだ。一瞬何のことか分からなかった(笑)。それでチーム全員で彼らを止めて、私がロイに『どうしたんだよ!?』と訊いたら、『あいつと一緒だったノッティンガム時代のことを思い出したらムカついた』と言っていた。最終的にファーガソンが全てを沈めたけど、あれは驚いたね」
後に自伝本で「あいつは練習初日に真っ赤なフェラーリでやってくる奴で、プライドの高いロンドン人。ソリがあったことなんてなかった」と綴るほどシェリンガムを嫌っていたキーンだけに、コールとの衝突を利用して、鬱憤を晴らそうとしたのかもしれない。
解説者に転身してからも、歯に衣着せぬ発言で物議を醸しているキーンのキャラクターは、やはり唯一無二だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
「テディにあらゆる暴言を吐き、殴りかかろうとした私を壁へ押し付けたのはロイだった。そして彼はキャプテンらしく私に言ったんだ。『おい! 何やってんだよ! 落ち着け! 俺たちはチームだろ』ってね。
ビックリしたのはここからだ。ロイはいきなりテディに掴みかかったんだ。一瞬何のことか分からなかった(笑)。それでチーム全員で彼らを止めて、私がロイに『どうしたんだよ!?』と訊いたら、『あいつと一緒だったノッティンガム時代のことを思い出したらムカついた』と言っていた。最終的にファーガソンが全てを沈めたけど、あれは驚いたね」
後に自伝本で「あいつは練習初日に真っ赤なフェラーリでやってくる奴で、プライドの高いロンドン人。ソリがあったことなんてなかった」と綴るほどシェリンガムを嫌っていたキーンだけに、コールとの衝突を利用して、鬱憤を晴らそうとしたのかもしれない。
解説者に転身してからも、歯に衣着せぬ発言で物議を醸しているキーンのキャラクターは、やはり唯一無二だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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