注目したい“いぶし銀”のブラジリアンMFエヴェルトン。浦和浮上のキーマンか?

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2020年10月21日

開幕当初はほとんど戦力になれずにいたが…

ボランチで存在感を示すエヴェルトン。浦和浮上のキーマンとなるかもしれない。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 浦和レッズのブラジル人MFエヴェルトンは、実に気が利くプレーヤーである。ピンチとなりそうな場面では素早く中盤のスペースを埋め、攻撃では最終ラインと前線をつなぐ“中継役”としてパスワークのリズムを作る。それだけでなく、相手の一瞬のスキを突いて前線に飛び出していきゴールまで狙うのだから、その仕事ぶりには恐れ入る。

 4節の鹿島戦では、FKの折り返しから鮮やかなヒールシュートでネットを揺らし、7節の横浜FC戦では、終了間際にゴール前まで一気に駆け上がり、柴戸海のクロスにヘディングで合わせてダメ押しの1点を奪ってみせた。その後も安定したパフォーマンスを見せ、いまやボランチのレギュラーに近い立ち位置を築いている。

 そんな奮闘ぶりが光るエヴェルトンだが、開幕当初はほとんど戦力になれずにいた。湘南との開幕戦はベンチ外で、中断期が明けたばかりの2節・横浜戦、3節・仙台戦もメンバー入りしていなかった。

 潮目が変わったのが、前述の鹿島戦だ。この試合の決勝点で一気に評価を上げ、ボランチの主力へと名乗りをあげたのである。

「コロナの影響で一旦中断期間がありましたけど、中断明けからずっとコンディションはいいです。そのなかで出場のチャンスを窺いながら頑張ってきましたし、ピッチに立った時はベストを尽くして正しいと思えるプレーをし続けてきました」

 鹿島戦以降は、9節の名古屋戦、29節のFC東京戦を除いて全試合に出場。柴戸、柏木陽介、青木拓矢、長澤和輝と人材が豊富で入れ替わりが激しい今季の浦和で、コンスタントに出番を得ているのである。
 
 8月以降は遠ざかっているものの、ゴールへの意欲も隠さない。

「ゴールというのはサッカーをプレーするなかで最高の瞬間だと思う。常にゴールを狙っています。ミドルシュートのチャンスがあれば、試合でもどんどん打っていきたいですし、ペナルティエリアにも侵入していきたいです。もちろん自分のもっとも重要な役割である、前線にボールを供給することをやめてはいけませんが」

 今後のリーグ戦においても、攻守に働くエヴェルトンが、浦和浮上キーマンになるかもしれない。エヴェルトンは終盤戦に向けて意気込んでいる。

「今までと変わらず1試合1試合を大事にしながら、この残りの10試合を一つひとつが決勝だと思ってやり、自分たちの目標であるACL出場権を得たいです。それに今はより多くの観客が入れるようになっている。浦和が安全なスタジアムを提供しているので、たくさんの人に見に来ていただきたい。浦和のファン・サポーターの力は唯一無二で、大きなものを選手に与えてくれています。今後のホームゲームでたくさんの人をスタジアムで見たいですね。そして力を合わせて戦ってACLの出場権を目指していきたいです。浦和のようなクラブは毎年ACLに参加すべきです」

 チームをACL出場権獲得に導けるか。“いぶし銀”のブラジル人MFの活躍に注目したい。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
 
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