広島戦では貴重な追加点
[J1リーグ22節]広島0-2川崎/10月14日(水)/エディオンスタジアム広島
三笘薫の今季リーグ10点目は、チームの勝利を決定付ける貴重な追加点となった。
J1の22節、敵地で広島と対戦した川崎は、今季2度目の10連勝を懸けての一戦だった。そんな試合はプレスを武器にする広島と、その裏をかく川崎の攻防のなかで進行。0-0で迎えた56分に均衡が破れる。レアンドロ・ダミアンの一発で川崎が先制したのだ。しかし、その後、広島が反撃に出る。それでも後半アディショナルタイム。90+5分に三笘がゴールを決めて勝利を掴んだ。
家長昭博は自ら倒されて得たFKを旗手怜央にパス。この落としを走り込んだ三笘が蹴り込む。難なく決めたように見えたシュートは狭いコースを射抜いており、見事な一発。直後に試合は終了することとなった。
23試合終了時点での川崎の総得点65のうち、12点はチーム内得点王の小林悠、11点はL・ダミアンとストライカーのふたりが挙げ、一方で10得点と、チーム3位のゴール数を誇っているのが、大卒1年目の三笘なのである。
主戦場は4-3-3の左ウイング。ここまでリーグ戦では19試合に出場するも、先発はわずかに4試合。15試合の途中交代出場のうち6試合でゴールを決めてきた。決定力は小林が86.1分に1点、L・ダミアンが101.8分に1点の割合なのに対し、三笘は83.6分に1点と小林を上回る数字を残している。
三笘薫の今季リーグ10点目は、チームの勝利を決定付ける貴重な追加点となった。
J1の22節、敵地で広島と対戦した川崎は、今季2度目の10連勝を懸けての一戦だった。そんな試合はプレスを武器にする広島と、その裏をかく川崎の攻防のなかで進行。0-0で迎えた56分に均衡が破れる。レアンドロ・ダミアンの一発で川崎が先制したのだ。しかし、その後、広島が反撃に出る。それでも後半アディショナルタイム。90+5分に三笘がゴールを決めて勝利を掴んだ。
家長昭博は自ら倒されて得たFKを旗手怜央にパス。この落としを走り込んだ三笘が蹴り込む。難なく決めたように見えたシュートは狭いコースを射抜いており、見事な一発。直後に試合は終了することとなった。
23試合終了時点での川崎の総得点65のうち、12点はチーム内得点王の小林悠、11点はL・ダミアンとストライカーのふたりが挙げ、一方で10得点と、チーム3位のゴール数を誇っているのが、大卒1年目の三笘なのである。
主戦場は4-3-3の左ウイング。ここまでリーグ戦では19試合に出場するも、先発はわずかに4試合。15試合の途中交代出場のうち6試合でゴールを決めてきた。決定力は小林が86.1分に1点、L・ダミアンが101.8分に1点の割合なのに対し、三笘は83.6分に1点と小林を上回る数字を残している。
三笘の最大の武器はドリブルだ。もともと技巧的だったドリブルにパワーとスピードが加わった超高速の仕掛けは、対戦相手の脅威で、チャンスメイクはもちろんゴールでもチームに貢献してきた。サイドからの仕掛けで相手選手を翻弄し、エリア内まで運べる一方、適切なタイミングでゴール前にポジションを取れていることが得点につながっている。
ちなみに三笘は周囲からの得点への期待について、複雑な心境も語っていた。
「僕はもともと(点を)取るタイプではないんです。取らない方が普通だと思ってました。だから自分が常に取るような風に見られるのは……」
ドリブル以外にも、パスセンスにも非凡なものを持ち、持久力を測定するヨーヨーテストでも、チームトップの数値を持つ。あらゆる面で期待されてきたからこそ、大学時代には得点力はそこまで目立たなかった。それが各ポジションにスペシャルな能力を持つ川崎に加入したことで、より得点にフォーカスできるようになり、それがゴール量産とそれに伴う周囲からの期待につながっているようだ。
得点を期待する周囲の声は高まるが、その状況も受け入れており「いいことかなとも思います。期待されながらもゴールを決めるようにしたいです」と前向きだ。
すでに三笘のドリブルはチームの特長のひとつとなっており、攻撃面での欠かせないアクセントだ。フル代表と戦ってもいい勝負をするのではないか、そんな声も聞こえてくるほどの強さを発揮する川崎で、存在感を示す三笘のドリブルを、代表でも見てみたいと考える人は次第に増えているはずだ。
取材・文●江藤高志(川崎フットボールアディクト)
ちなみに三笘は周囲からの得点への期待について、複雑な心境も語っていた。
「僕はもともと(点を)取るタイプではないんです。取らない方が普通だと思ってました。だから自分が常に取るような風に見られるのは……」
ドリブル以外にも、パスセンスにも非凡なものを持ち、持久力を測定するヨーヨーテストでも、チームトップの数値を持つ。あらゆる面で期待されてきたからこそ、大学時代には得点力はそこまで目立たなかった。それが各ポジションにスペシャルな能力を持つ川崎に加入したことで、より得点にフォーカスできるようになり、それがゴール量産とそれに伴う周囲からの期待につながっているようだ。
得点を期待する周囲の声は高まるが、その状況も受け入れており「いいことかなとも思います。期待されながらもゴールを決めるようにしたいです」と前向きだ。
すでに三笘のドリブルはチームの特長のひとつとなっており、攻撃面での欠かせないアクセントだ。フル代表と戦ってもいい勝負をするのではないか、そんな声も聞こえてくるほどの強さを発揮する川崎で、存在感を示す三笘のドリブルを、代表でも見てみたいと考える人は次第に増えているはずだ。
取材・文●江藤高志(川崎フットボールアディクト)