ポルトガル１部の名門ポルトに所属する中島翔哉の露出が、少しずつ増えてきた。

　現地時間８月31日、ポルトガル１部のポルトの公式SNSに突然登場し、現地のファンを騒然とさせた中島。新型コロナウイルスなどの影響で約３か月近くチームから離れていた”10番”の復帰だったが、その後に負傷が判明。室内トレーニング組となり、９月19日から開幕した新シーズンのスカッドにも、一度も加わっていない。

　だが、10月に入ると少しずつその姿がクラブの公式SNSで確認できるようになり、日本代表のオランダ遠征中である10月10日には、中島と同僚ムサ・マレガとの１対１のトレーニング動画がアップされた。ドリブルを仕掛けて突破を図る中島がマレガにサイドに追いやられる一幕だが、動きは非常に軽快だ。Youtubeに公開された動画では、同僚たちとトレーニング中の中島がシュートを決める場面や、彼らを見守るセルジオ・コンセイソン監督の姿を確認することもできる。

　マレガ対中島の動画は再生10万回超を記録しており、ポルトのサポーターからは様々なコメントが寄せられた。稼働している中島のプレーを直訴するものから、批判的なものまで、反応は真っ二つに割れている。
 

「この動画で彼は、ボールを失っているだけ」
「ナカ、お前は輝かなければいけない。高かったんだから」
「スカッドの10番が満足にドリブルすらできない時点で何かがおかしい」
「ナカジマはもっと強くならなければならない」

「もしこれが試合だったら、マレガが腕を掴んでいるのでファウルになっているだろうし、最後にボールに触っているのがマレガなのでマイボール。問題ナシ」
「間違いなく彼はクリエイティブだ。ナカジマを起用すれば、プレーの幅は広がる」
「彼は非常に良いプレーヤーということは証明されている」
「ナカジマをプレーさせてあげて」

　代表ウィークを経て、ポルトガルリーグは17日に再開する。控えているのは、強豪スポルティングとのアウェーゲームだ。また、ポルトはチャンピオンズ・リーグにも参加が決まっており、10月21日はマンチェスター・シティとのグループリーグ初戦も控えている。

　ポルトは今夏、ウエストハムからFWフェリペ・アンデルソン、リバプールからMFマルコ・グルイッチをそれぞれレンタルで獲得している。ポジション争いは激化することが予想されており、果たして中島にチャンスは巡って来るのか、そしてそれはいつになるのか、注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部