10日に行なわれた柏レイソル戦で、戦列復帰したヴィッセル神戸の田中順也が挨拶代わりの２ゴール。経験豊富な33歳が大きな存在感を示した。

　今季、途中出場が主ながらも順調に出場を重ねていた田中。だが、８月21日の練習中に「左内転筋肉離れ」を起こし負傷離脱。そこから欠場が続いた。それでも昨日、怪我を乗り越えついにピッチへ。復帰戦の舞台は奇しくも古巣・柏の本拠地、日立台。男が燃えないわけがなかった。

　０-４の大量ビハインドで迎えた58分に途中出場すると、わずかその２分後。西大伍の折り返しをきっちり合わせて今季初ゴール。三浦淳寛監督就任以降、３連勝で勢いに乗るチームの反撃の狼煙を上げる。さらに75分。酒井高徳のクロスを冷静に流し込み、２点目もゲット。その後、神戸はイニエスタの３試合連続得点で１点差まで詰め寄るが、反撃及ばず。試合には惜しくも３-４で敗れている。

　試合後、健在ぶりを遺憾なく発揮した背番号21は自身のインスタグラムを更新。ゴールを奪いこぶしを握り締める自身の後ろ姿の写真とともに、「ようやく復帰できました！ここから必死に取り返します！！頑張ります！！」と力強いメッセージを寄せた。
 

　これには復帰を待ちわびた神戸ファンはもちろん、柏ファンも反応。次のような熱いメッセージが届けられている。

「ほんと待ってました」
「存在感と安心感！おかえり！」
「漢の中の漢！！」
「復帰戦、いきなりの2ゴール。嬉しすぎます」
「順也君が日立台でプレーするのを見るとほっこりしちゃいます」
「今は立場は敵だけれども、あなたのゴールはほんとに嬉しい」
「ネルシーニョの目の前で復帰できたのも何かの縁ですね！」
「また田中順也の左あしぃー！！！を見せてください」
「これで役者は揃った」
「さすがストライカー！次も頼んます」

　まもなく再開のアジア・チャンピオンズリーグも控える神戸。世界を知る頼もしいレフティには、期待が高まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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