「あらゆる脅迫を受けた」
フランスで起きた一大騒動は、ここ数週間にわたってサッカー界を騒がせた。
事の発端となったのは、「フランス版クラシコ」と呼ばれるマルセイユとパリ・サンジェルマンの一戦で終了間際に起きた小競り合いだった。
両チーム合わせて5人の退場者を出した衝突のなかで、試合中も激しいマッチアップを演じていたパリSGのFWネイマールとマルセイユのDFアルバロが激しい罵り合いに。前者は人種差別的な暴言を吐かれたと憤慨し、後者は同性愛者を侮辱する発言を受けたと主張した。
一時は厳しい処分も予想されたが、9月30日に、フランス・プロリーグ機構の懲戒委員会は、「証拠不十分」として、両者に制裁を加えないことを発表。各国メディアを賑わせた騒動は終結を見ることになった。
渦中の身となったアルバロは現地時間10月2日に、母国スペインのジャーナリスト、アイリーン・フンケラのインタビューに応じ、「あらゆる脅迫を受けた」と騒動の影響を語った。
「僕の『Whatsapp』には200万を超えるメッセージがきて、あらゆる脅迫を受けた。色々な国の言葉で死の脅迫をね。彼らは僕が使っていた車の写真を送ってきて、『お前を殺すために家に行く』と言ってきた。それと僕の両親が働いていたお店の写真を送りつけて、『いつか殺しに行く』とメッセージを送られたこともあった。本当に何がなんだかわからなかったよ」
事の発端となったのは、「フランス版クラシコ」と呼ばれるマルセイユとパリ・サンジェルマンの一戦で終了間際に起きた小競り合いだった。
両チーム合わせて5人の退場者を出した衝突のなかで、試合中も激しいマッチアップを演じていたパリSGのFWネイマールとマルセイユのDFアルバロが激しい罵り合いに。前者は人種差別的な暴言を吐かれたと憤慨し、後者は同性愛者を侮辱する発言を受けたと主張した。
一時は厳しい処分も予想されたが、9月30日に、フランス・プロリーグ機構の懲戒委員会は、「証拠不十分」として、両者に制裁を加えないことを発表。各国メディアを賑わせた騒動は終結を見ることになった。
渦中の身となったアルバロは現地時間10月2日に、母国スペインのジャーナリスト、アイリーン・フンケラのインタビューに応じ、「あらゆる脅迫を受けた」と騒動の影響を語った。
「僕の『Whatsapp』には200万を超えるメッセージがきて、あらゆる脅迫を受けた。色々な国の言葉で死の脅迫をね。彼らは僕が使っていた車の写真を送ってきて、『お前を殺すために家に行く』と言ってきた。それと僕の両親が働いていたお店の写真を送りつけて、『いつか殺しに行く』とメッセージを送られたこともあった。本当に何がなんだかわからなかったよ」
さらに「今までこんな経験はしたことがなかったから恐かった」と漏らしたアルバロは、試合後にツイッターで「お前のことはリスペクトできない。個性もない。人種差別主義者め」と投稿したネイマールについても言及している。
「正直なところ互いに熱くなっていて、緊張感もあったから問題に発展したのかもしれない。でも、あの日の夜は、ネイマールとのことで眠れなかった。彼は自分の持つ影響力を何も分かってない。自分がしたことで何が起きていたのかを知らなきゃいけないはずだ。両親には毎日のように安否確認をしていたし、僕らは本当に最悪の日々を過ごしたんだ」
そして、30歳のスペイン人DFは、「もうここに住むのは不可能だった」とチームに退団を直談判したことも明かした。
「全てのことが考えられなくなって、クラブには『出ていきたい』と正直に伝えたよ。僕はそうではないけど、一回でも人種差別主義者のレッテルを貼られた人間が、その街に住むのは不可能だ。殺されるかもしれないと真剣に考えた。
それでボス(監督)と上層部と話し合った。彼らは僕の言葉を真剣に聞いて、サポートを約束してくれた。『お金は関係ない。もしも、本当にきつくなった時には契約を破棄できる』と言ってくれたんだ。それもあって、懲戒委員会の処分が決まってから残留を決めた。マルセイユは自分のキャリアでも最高のクラブだと思えたからね」
スター選手との衝突に端を発した苦悩の日々を明かしたアルバロ。「もうマルセイユでプレーする意思を固めた」と、心新たに活躍を誓った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
「正直なところ互いに熱くなっていて、緊張感もあったから問題に発展したのかもしれない。でも、あの日の夜は、ネイマールとのことで眠れなかった。彼は自分の持つ影響力を何も分かってない。自分がしたことで何が起きていたのかを知らなきゃいけないはずだ。両親には毎日のように安否確認をしていたし、僕らは本当に最悪の日々を過ごしたんだ」
そして、30歳のスペイン人DFは、「もうここに住むのは不可能だった」とチームに退団を直談判したことも明かした。
「全てのことが考えられなくなって、クラブには『出ていきたい』と正直に伝えたよ。僕はそうではないけど、一回でも人種差別主義者のレッテルを貼られた人間が、その街に住むのは不可能だ。殺されるかもしれないと真剣に考えた。
それでボス(監督)と上層部と話し合った。彼らは僕の言葉を真剣に聞いて、サポートを約束してくれた。『お金は関係ない。もしも、本当にきつくなった時には契約を破棄できる』と言ってくれたんだ。それもあって、懲戒委員会の処分が決まってから残留を決めた。マルセイユは自分のキャリアでも最高のクラブだと思えたからね」
スター選手との衝突に端を発した苦悩の日々を明かしたアルバロ。「もうマルセイユでプレーする意思を固めた」と、心新たに活躍を誓った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部