仏有名紙のマルセイユ番記者が語る、“33歳・長友佑都”というサプライズ「“死後の霊”が出現したようなもの」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

マテュー・グレゴワール(『L'Equipe』紙マルセイユ番記者)

2020年09月09日

「30代の選手を獲るのはもう終わりだ」と繰り返していたはずだが…

1年契約でマルセイユで加入した長友。経験は申し分なく、層が厚くない両SBのバックアッパーとしては打ってつけだ。(C)Getty Images

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「驚愕!」――。オランピック・ド・マルセイユが左サイドバックの優先ターゲットにユウト・ナガトモを挙げていると知ったとき、私の脳裏をよぎった感情はまさにこの一言に尽きていた。8月29日土曜日の午後のことだった。同日夕に『L’EQUIPE』がこの名をスクープしたときも、同じ驚きがマルセイユのサポーターたちを襲ったものだ。

 もっとも“マルセイユ狂”にとってナガトモの名は、知らない名ではなかった。インテルのユニフォームを纏い、セリエAで何シーズンも戦ったベテランだからだ。最近もガラタサライの一員として、チャンピオンズ・リーグ(CL)を舞台にパリ・サンジェルマンと対戦していた。昨秋のことだった。

 だが、もうすぐ34歳になろうとするナガトモは、“過去”を象徴するような存在だ。

 彼がインテルの先発メンバーとしてマルセイユと対戦したのは、2012年3月13日に遡る。CLラウンド・オブ16のセカンドレグで、マルセイユをサン・シーロに迎え撃った試合だ。それはマルセイユにとってはビッグデイトにもなっている。試合は敗れたが、アグリゲイトスコアで準々決勝進出を決めたからである。

 だが、それ以来、マルセイユでは全てが変わった。監督も選手も、指導部もオーナーも変わったばかりか、ユニホームのスポンサーからスタジアムの名前までことごとく違ってしまったのだ。それほど年月が経過したというべきだろう。2015年6月には、ジアネリ・インブラをリクルートしたいと思ったとき、インテルはまさにナガトモをディールに入れて提案していた。だが、実現はしなかった。

 その名がいまごろになって、“死後の霊”みたいに現われたのだ!

 それもマルセイユ現会長(ジャック=アンリ・エイロー)が、育成センターの生え抜きや他クラブから発掘した若手など、年若い選手の名ばかりを語っている時期に、である。実際、この2020年夏の最初のリクルーティングも、レオナルド・バレルディ(←ドルトムント)とパップ・ゲイエ(←ル・アーブル)で、2人とも21歳と若い。

「莫大なサラリーで、疲れた足を引きずるような30代の選手を獲るのはもう終わりだ」

 マルセイユの“ボス”(会長)は、言葉こそ同じではないが、そう繰り返している。彼は、数年先に大いに高く売れるような、前途有望な若手がほしいのである。
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