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若きアタッカー陣が牽引したJ2北九州の9連勝。1分1敗の足踏みに不安も小林監督の攻撃姿勢はブレない

カテゴリ:Jリーグ

上田真之介

2020年09月07日

J3の昨季はともに決定力に課題を残していた

北九州の躍進を支える町野(左)とディサロ(右)。今季ともにハイペースにゴールを積み重ねている。写真:徳原隆元

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 北九州が9連勝のあと、1分1敗と足踏みをしている。連続して複数得点を挙げてきたが、9月5日の甲府戦では0—3で苦杯。試合は奇しくも、勝利を積み重ねてきた強さと、今後に向けた課題の両方を浮かび上がらせた。

 無得点だった理由は明らかだ。今節は中盤の顔ぶれを変更して臨んだが、自陣でのパスクオリティが上がらず、北九州が得意とするボール回しが停滞。攻撃のスタート地点が低いまま、ストライカーのディサロ燦シルヴァーノと町野修斗はほとんどボールに触れなかった。

 逆に連勝中はボランチでプレーする加藤弘堅が緩急を付けてリズムを出し、FW陣はゴールに向かうだけでなく、くさびの縦パスをさばいて前線での攻撃に厚みをもたらしていた。

 14節・東京V戦では、縦パスを受けた町野が右サイドにはたくと同時にボックス内に侵入。クロスを再び引き出して決勝点を決めている。「自分から展開したところからのゴールだった。前の試合でもあったので、生きていると思う」(町野)。その翌節では、ディサロが最終ラインからの縦パスで背後へと抜け出し、試合を決定づける右足弾を放った。

 町野は2019年、出場機会のなかったJ1横浜から期限付き移籍で加入。ディサロは法政大出身のルーキーとして町野と時を同じくして北九州のユニホームに袖を通した。ディサロは昨季の前半戦、町野は後半戦を中心にゴールに絡み、J3優勝に貢献している。

 ただ北九州のJ3制覇には、夏の移籍ウインドーで獲得した選手のゴールが後押しした側面もあり、チャンス数に対しての決定力という点で、二人とも宿題を残してシーズンをクローズしている。

 その宿題を、今年はすでに解いてみせた。J3よりも格段に高い強度が求められるJ2で、ディサロは昨季を上回る9ゴール(※昨季はJ3で7得点)を叩き出し、町野もここまで10試合に先発して6得点を決めている。開幕前のキャンプと中断期間でコンビネーションを深め、フィジカルも鍛えた成果が結実したのだ。

「どこのチームよりもハードワークしてきた土台がある」
 町野はそう話し、2得点を挙げた東京V戦では「今日は結構涼しかったので、14キロくらい走ってやろうかなと思っていました」とさらり。ハードワークするという土台の上に、北九州はポゼッションサッカーを根付かせた。
 
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