バイエルンは心身のコンディションが整う
[チャンピオンズ・リーグ ラウンド・オブ16 第2レグ展望]
バイエルンvsチェルシー
●日時:8月8日21時(日本時間28時)キックオフ
●会場:フットボール・アレーナ・ミュンヘン
●欠場者
・出場停止:バイエルン=なし、チェルシー=ジョルジーニョ(MF)、M・アロンソ(DF)
・欠場濃厚の負傷者:バイエルン=パバール(DF)、チェルシー=プリシッチ(FW)、アスピリクエタ(DF)、ウィリアン(FW)、ペドロ(FW)
●第1レグの結果:バイエルンが3-0で勝利
第1レグで実質的な決着が付いてしまっているカード。実力的にもコンディション的にもバイエルンが明らかに優位に立っており、チェルシーが4得点以上+3点差以上で勝つという「ミラクル」は想像しがたい。
バイエルンは再開後のブンデスリーガで残り9試合に全勝してチームを改めて固めた後、1か月の準備と充電期間を得た。心身のコンディションという点では、出場チームで最も有利な立場に立っている。
一方、チェルシーは欠場者が多い。ランパード監督は、プレミアリーグでのラスト2試合で、基本形の4-3-3ではなく、オプションの3-4-2-1を採用した。これが故障していたカンテの不在を補う守備安定のための一時的な対策なのか、それともCLに向けた準備なのかは不明。ただ、バイエルンの攻撃的な4-2-3-1に対して、中央と幅の双方をカバーできるこの実質5バックは、悪くないソリューションだ。
バイエルンvsチェルシー
●日時:8月8日21時(日本時間28時)キックオフ
●会場:フットボール・アレーナ・ミュンヘン
●欠場者
・出場停止:バイエルン=なし、チェルシー=ジョルジーニョ(MF)、M・アロンソ(DF)
・欠場濃厚の負傷者:バイエルン=パバール(DF)、チェルシー=プリシッチ(FW)、アスピリクエタ(DF)、ウィリアン(FW)、ペドロ(FW)
●第1レグの結果:バイエルンが3-0で勝利
第1レグで実質的な決着が付いてしまっているカード。実力的にもコンディション的にもバイエルンが明らかに優位に立っており、チェルシーが4得点以上+3点差以上で勝つという「ミラクル」は想像しがたい。
バイエルンは再開後のブンデスリーガで残り9試合に全勝してチームを改めて固めた後、1か月の準備と充電期間を得た。心身のコンディションという点では、出場チームで最も有利な立場に立っている。
一方、チェルシーは欠場者が多い。ランパード監督は、プレミアリーグでのラスト2試合で、基本形の4-3-3ではなく、オプションの3-4-2-1を採用した。これが故障していたカンテの不在を補う守備安定のための一時的な対策なのか、それともCLに向けた準備なのかは不明。ただ、バイエルンの攻撃的な4-2-3-1に対して、中央と幅の双方をカバーできるこの実質5バックは、悪くないソリューションだ。
いずれにしても、チェルシーは主導権にこだわらず重心を低めに設定し、自陣で奪ったボールを少ない手数で縦に展開してフィニッシュに繋げる戦い方になるだろう。これはチェルシーが選ぶというよりも、バイエルンがそれを強いるという言い方のほうが適切かもしれない。
バイエルンはポゼッションで後方から攻撃をビルドアップすることもできれば、前線のレバンドフスキに当てる、あるいはサイドのウイングを走らせるといった形で、一気に攻撃を加速することも可能な万能型のチーム。第1レグがそうだったように、この第2レグも積極的にボールを支配して主導権を握り、攻勢に立つ展開となるに間違いない。
第1レグでは、前半こそチェルシーがどうにか耐えたものの、後半の立ち上がりで2失点して試合が決まった。第2レグも多かれ少なかれ似たような展開になる可能性が高い。バイエルンの勝ち上がりが濃厚だ。
分析●ロベルト・ロッシ
翻訳・構成●片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト8月6日発売号』より転載。同号では、一発勝負の短期決戦となるチャンピオンズ・リーグを大展望している。
【分析者プロフィール】
1962年3月16日生まれのイタリア人監督。MFだった選手時代は名将サッキや元日本代表監督のザッケローニに師事し、99年に引退。01~08年はインテルなどでザッケローニのコーチ兼スカウト。その後はイタリアの下部リーグで監督を務め、19年1月からチェゼーナ女子(セリエB)を率いる。
バイエルンはポゼッションで後方から攻撃をビルドアップすることもできれば、前線のレバンドフスキに当てる、あるいはサイドのウイングを走らせるといった形で、一気に攻撃を加速することも可能な万能型のチーム。第1レグがそうだったように、この第2レグも積極的にボールを支配して主導権を握り、攻勢に立つ展開となるに間違いない。
第1レグでは、前半こそチェルシーがどうにか耐えたものの、後半の立ち上がりで2失点して試合が決まった。第2レグも多かれ少なかれ似たような展開になる可能性が高い。バイエルンの勝ち上がりが濃厚だ。
分析●ロベルト・ロッシ
翻訳・構成●片野道郎
※『ワールドサッカーダイジェスト8月6日発売号』より転載。同号では、一発勝負の短期決戦となるチャンピオンズ・リーグを大展望している。
【分析者プロフィール】
1962年3月16日生まれのイタリア人監督。MFだった選手時代は名将サッキや元日本代表監督のザッケローニに師事し、99年に引退。01~08年はインテルなどでザッケローニのコーチ兼スカウト。その後はイタリアの下部リーグで監督を務め、19年1月からチェゼーナ女子(セリエB)を率いる。