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【北九州】10番髙橋大悟のゴールで“関門海峡ダービー”に快勝!小さなチームが見せる大きなチャレンジ

カテゴリ:Jリーグ

上田真之介

2020年07月28日

キーマンの一人が昨季途中に加入した髙橋大悟だ

山口戦で28分に先制点を決めた髙橋。写真:田中研治

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[J2リーグ第7節]北九州2-0山口/7月25日/ミクニワールドスタジアム北九州

「J2で何年も経験があるチームに勝てた。次戦も積極的にチャレンジしていきたい」
 北九州は7月25日、試金石と目されたレノファ山口FCとの“関門海峡ダービー”で2-0の完封勝利を収めた。外国籍選手のいないチームを攻撃重視のスタイルで率いる小林伸二監督は、「大きな勝ちになった」と自信を深めた。

 北九州は昨季のJ3を制覇し、4年ぶりのJ2を戦っている。J2最下位に沈んだ2016年との大きな違いは戦力と戦術だ。3年間もJ3で過ごしただけに、クラブの予算規模は大幅に減少。チームは若手中心に衣替えした。

 ただ、ボランチの加藤弘堅、FWの池元友樹、チームの精神的な支柱でもあるMF内藤洋平などピッチ内外で軸となる戦力は残留。昨年から指揮を執る小林監督は、これまで率いたチームがそうであったように組織された守備を構築するとともに、攻撃では全員が積極参加する現代的な考え方を持ち込んだ。
 
 キーマンの一人が昨季途中に加入した髙橋大悟だ。右のサイドハーフでプレーしながら、中央へ、左へとラインを割っていく若武者で、10番を背負う。今季はSBの突破を引き出したり、タイミング良くゴール前に飛び出したりと、プレーエリアが着実に広がっている。

 彼の動きが物語るように、北九州はサイドハーフもSBも役割に固定されずあちこちに顔を出す。中断期間ではグループ練習が十分にできなかった代わりに、フィジカルを徹底して強化した。それが今、どこにでも顔を出し、いつでも帰陣できるタフさを支えている。

 山口戦で勝敗を分けたのも、組織と運動量だった。カウンターからの先制点が象徴的で、左のアタッカーとして定着しつつある椿直起が一気呵成に攻め上がると、椿の外から左SBの永田拓也がまくったり、右からは髙橋大がスプリントしたりして瞬く間に5人がボックスに集中。最後は「前の試合(第6節、磐田戦)の前半はチャンスを作りながら決めきれなかったので、そこを意識しながらやれた。今日はおじいちゃんの誕生日だったので、バースデーゴールになった」と笑顔がはじけた髙橋大が、ゴールの右隅へと振り抜いた。

 後半にもFWディサロ燦シルヴァーノの一撃が決まり、4年ぶりの関門海峡ダービーを制した。Jリーグでの経験そのものは北九州のほうが長いが、戦力としては5年連続でJ2を戦う山口が上回る。4年前は山口の組織サッカーに手も足も出なかったが、今年は北九州が組織と運動量で勝利を引き寄せた。
 
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