高校年代の新リーグ、開幕戦で静岡学園と尚志が激突! 久しぶりの実戦が生んだ“大きな価値”

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年07月25日

技巧派5チームによる新リーグがついに開幕!

開幕戦では静岡学園と尚志が対戦。試合は非常にハイレベルな内容となった。写真:安藤隆人

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 今年からスタートした新リーグ『ULTIMA(アルティマ)FOOTBALL LEAGUE』。これは尚志(福島)、昌平(埼玉)、帝京長岡(新潟)、静岡学園(静岡)、興國(大阪)という技術と高度な戦術にこだわりを持ち、高校サッカー界で個性を放つ5校がリーグ戦を行ない、その技と力を競いながら育てていくという趣旨のリーグである。

 7月24日に先陣を切って、昨年度選手権優勝の静岡学園と、一昨年度選手権ベスト4の尚志の開幕戦が行なわれた。

 試合は3−1で尚志が勝利を収めたが、内容は両チームともに非常にハイレベルで、かつ公式戦さながらの白熱した戦いとなった。同時に、新型コロナウィルス感染拡大の影響で多くの高校生が、練習で得たものを実践に移すチャンスを奪われているなか、改めて実戦の重要性と大きな価値を見い出せた一戦にもなった。

 開幕戦に勝利した尚志は、J2モンテディオ山形内定のFW阿部要門と、早くもプロクラブの争奪戦が始まろうとしている2年生CBチェイス・アンリの2枚看板を軸に、4-4-2、4-1-4-1、3-4-2-1と複数のフォーメーションをこなせる柔軟性を誇るチームになっていた。
 
「CBで去年から出ている選手が多い中でアンリが加わってきて、本当に選手をフル活用できるフォーメーションをやれている」と仲村浩二監督が語ったように、ボランチとCBをこなせる渡邉光陽、ボールを前に運べるMF黒田陸斗、さらに松尾春希と新谷一真の2年生ダブルボランチと戦術理解度が高い選手が揃う。

 初戦の静岡学園相手には3-4-2-1の布陣で挑み、中央を固めながら効果的なカウンターを仕掛けた。開始早々の2分にエース阿部が先制点を挙げると、34分には渡邉がビルドアップから一気にゴール前まで駆け上がり、黒田のパスを鮮やかなトラップで受け、GKの股を抜くシュートを決めてリードを2点に広げた。

 後半は静学の多彩なボール回しを前に押し込まれるシーンが増えたが、アンリの球際の強さ、渡邉のカバーリング、神林翼のインターセプトなど、守備の個性がガッチリとした牙城を築いた。70分にはアンリのロングフィードに右MFの五十嵐聖己がスピードを生かして抜け出すと、相手との球際を制してマイナスの折り返しを供給。これを途中出場のFW齋藤大輝が繋いで、最後は黒田が冷静にネットを揺らし3点目を奪う。この一連の崩しは見事の一言だった。

 89分に静岡学園MF清水和馬に直接FKを決められて1失点をしたものの、今年のチームの完成度の高さを示す一戦となった。
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