天野純は中盤のレギュラー争いに一石を投じる
2月の開幕から、コロナ禍での約4か月の中断期間を経てJ1リーグも7月4日から再開された。“第2の開幕”とも言える、第2節、3節の2試合を終え、チーム内でも変化が生じている。スタメン争いの構図や今後の台頭が予想される若手などを踏まえ、横浜F・マリノスの最新チーム内序列を紹介していく。
――◆――◆――
【FW】
各エリアにレギュラークラスを2人以上保有する激戦区となっている。センターFWはエジカル・ジュニオと湘南戦で決勝点をマークしたオナイウ阿道が争い、機動力に優れるエリキも起用可能だ。左ウイングはエリキと遠藤渓太がしのぎを削り、右ウイングは昨季MVPの仲川輝人に10年ぶりの復帰となった水沼宏太が挑む構図。
逆転勝利した湘南戦では後半途中から水沼を右ウイングに投入し、仲川を左ウイングへポジションチェンジ。さらにE・ジュニオとオナイウが2トップを組む攻撃的な布陣が奏功した。さまざまなバリエーションが考えられる陣容で、試合展開や状況に応じた最適解を探し出したい。
【MF】
トップ下のマルコス・ジュニオールとそれを後方から支える扇原貴宏&喜田拓也のダブルボランチ。優勝メンバーでもあるこの3選手がレギュラーに近いのは間違いない。そこに一石を投じようとしているのが、途中出場した湘南戦で2得点を挙げた天野純だ。浦和戦ではトップ下で先発し、湘南戦ではビハインドの展開でダブルボランチの一角を担った。
いずれのポジションでも十分の実績があり、海外挑戦から復帰して意識も高まった。そのほかに大津祐樹、和田拓也、渡辺皓太といった実力者が控えているものの、現状のスタメン争いでは一歩遅れている感が否めない。
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【FW】
各エリアにレギュラークラスを2人以上保有する激戦区となっている。センターFWはエジカル・ジュニオと湘南戦で決勝点をマークしたオナイウ阿道が争い、機動力に優れるエリキも起用可能だ。左ウイングはエリキと遠藤渓太がしのぎを削り、右ウイングは昨季MVPの仲川輝人に10年ぶりの復帰となった水沼宏太が挑む構図。
逆転勝利した湘南戦では後半途中から水沼を右ウイングに投入し、仲川を左ウイングへポジションチェンジ。さらにE・ジュニオとオナイウが2トップを組む攻撃的な布陣が奏功した。さまざまなバリエーションが考えられる陣容で、試合展開や状況に応じた最適解を探し出したい。
【MF】
トップ下のマルコス・ジュニオールとそれを後方から支える扇原貴宏&喜田拓也のダブルボランチ。優勝メンバーでもあるこの3選手がレギュラーに近いのは間違いない。そこに一石を投じようとしているのが、途中出場した湘南戦で2得点を挙げた天野純だ。浦和戦ではトップ下で先発し、湘南戦ではビハインドの展開でダブルボランチの一角を担った。
いずれのポジションでも十分の実績があり、海外挑戦から復帰して意識も高まった。そのほかに大津祐樹、和田拓也、渡辺皓太といった実力者が控えているものの、現状のスタメン争いでは一歩遅れている感が否めない。
【DF】
CBの軸は畠中槙之輔だ。得意のビルドアップに加えて守備での力強さも増し、ディフェンスリーダーの風格が漂ってきた。長期離脱明けのチアゴ・マルチンスはコンディションさえ上がってくれば不動の存在で、それに次ぐ存在が湘南戦で先発した伊藤槙人だろう。浦和戦で負傷離脱した實藤友紀も復帰後は戦力として見込める。
右SBは松原健と小池龍太、左SBはティーラトンと高野遼がそれぞれ再開後の2試合で先発の座を争った。特徴こそ違えども、ハイレベルな争いが今後も続いていく可能性が高い。
【GK】
昨季の正守護神・朴一圭が6月に右手骨折で全治2か月と診断されたことによって、再開後は新加入の梶川裕嗣が連続スタメンを飾っている。セービングとビルドアップ、あるいはディフェンスライン背後のスペースカバーなどすべてにおいて水準以上のプレーを見せており、『安定感』という武器を誇示。しばらくは定位置を確保しそうだ。
現状の2番手は経験豊富な中林洋次だが、将来性豊かなオビ・パウエル・オビンナにもチャンスはありそう。特別指定選手として登録されている田川知樹はトップチームに帯同しながら腕を磨いている。
取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)
CBの軸は畠中槙之輔だ。得意のビルドアップに加えて守備での力強さも増し、ディフェンスリーダーの風格が漂ってきた。長期離脱明けのチアゴ・マルチンスはコンディションさえ上がってくれば不動の存在で、それに次ぐ存在が湘南戦で先発した伊藤槙人だろう。浦和戦で負傷離脱した實藤友紀も復帰後は戦力として見込める。
右SBは松原健と小池龍太、左SBはティーラトンと高野遼がそれぞれ再開後の2試合で先発の座を争った。特徴こそ違えども、ハイレベルな争いが今後も続いていく可能性が高い。
【GK】
昨季の正守護神・朴一圭が6月に右手骨折で全治2か月と診断されたことによって、再開後は新加入の梶川裕嗣が連続スタメンを飾っている。セービングとビルドアップ、あるいはディフェンスライン背後のスペースカバーなどすべてにおいて水準以上のプレーを見せており、『安定感』という武器を誇示。しばらくは定位置を確保しそうだ。
現状の2番手は経験豊富な中林洋次だが、将来性豊かなオビ・パウエル・オビンナにもチャンスはありそう。特別指定選手として登録されている田川知樹はトップチームに帯同しながら腕を磨いている。
取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)