チーム内のゴタゴタ騒動が続く中で…
現地時間6月12日にイタリアにカルチョが戻る。
シーズン再開初戦は、ユベントス対ミランのコッパ・イタリア準決勝第2レグだ。ホームでの第1レグで1-1と引き分けているミランは、苦しい状況ながらファイナル進出に一縷の望みを託している。
ミランはエースのズラタン・イブラヒモビッチをはじめ、テオ・エルナンデスやサムエル・カスティジェホが出場停止だ。だが、優勝すれば来シーズンのヨーロッパ・リーグ本戦出場権を得られるだけに、ステーファノ・ピオーリ監督率いるチームに、ファイナルへの切符を早々にあきらめるつもりはないだろう。
その大事な試合を2日後に控えた6月10日、イバン・ガジディスCEOが練習場ミラネッロを訪れた。イタリア衛星放送『Sky Sport』や『Gazzetta dello Sport』紙などによると、同CEOはチームと話し合いの場をもったという。
ガジディスCEOがチームに伝えたのは、新型コロナウイルスの危機を受けてのサラリー減額についてだった。4月分のサラリーを半額とすることで、チームとクラブが合意に達したそうだ。だが、大一番の2日前というタイミングでの通達に、一部の選手は困惑し、疑問の声を上げたといわれる。
それだけではない。ミラン内部のゴタゴタは周知のとおりだ。
シーズン再開初戦は、ユベントス対ミランのコッパ・イタリア準決勝第2レグだ。ホームでの第1レグで1-1と引き分けているミランは、苦しい状況ながらファイナル進出に一縷の望みを託している。
ミランはエースのズラタン・イブラヒモビッチをはじめ、テオ・エルナンデスやサムエル・カスティジェホが出場停止だ。だが、優勝すれば来シーズンのヨーロッパ・リーグ本戦出場権を得られるだけに、ステーファノ・ピオーリ監督率いるチームに、ファイナルへの切符を早々にあきらめるつもりはないだろう。
その大事な試合を2日後に控えた6月10日、イバン・ガジディスCEOが練習場ミラネッロを訪れた。イタリア衛星放送『Sky Sport』や『Gazzetta dello Sport』紙などによると、同CEOはチームと話し合いの場をもったという。
ガジディスCEOがチームに伝えたのは、新型コロナウイルスの危機を受けてのサラリー減額についてだった。4月分のサラリーを半額とすることで、チームとクラブが合意に達したそうだ。だが、大一番の2日前というタイミングでの通達に、一部の選手は困惑し、疑問の声を上げたといわれる。
それだけではない。ミラン内部のゴタゴタは周知のとおりだ。
オーナーの投資会社「エリオット」の意向をくむガジディスCEOは、来シーズン以降のマネジメントを託そうとレッドブル・グループのサッカー開発部門責任者を務めているドイツ人のラルフ・ラングニックに接触。このことに技術部門の責任者だったズボニミール・ボバンが反発し、最終的に職を追われた。
レジェンドで名門再建を目指してきたボバンの更迭を受け、テクニカルディレクターのパオロ・マルディーニも退団が濃厚と言われている。なおガジディスCEOがミラネッロに赴いた日に、マルディーニは来ていなかった。
イブラヒモビッチなど一部選手は、クラブ内の混乱に不満を抱いていると言われる。この日の話し合いでは、選手たちから監督人事や強化部門の編成をはじめとする先行き不透明感に加え、ガジディスCEOがミラネッロを訪れる回数の少なさに対する不満の声もあったという。
これらに対し、ガジディスCEOはサラリーに関する通達が遅れたことを謝罪し、ミラネッロ訪問も増やすと返答。オーナーは新スタジアム建設を筆頭に投資を続ける考えを変えておらず、クラブの安定に関しては保証すると答えたそうだ。
また、人事に関して、ガジディスCEOは自分も含めたすべての人間がシーズン終了まで「テスト」されると通達。ラングニックの招聘は決定事項ではなく、ピオーリには勝負するチャンスがあると伝えたと報じられている。
また、『Sky Sport』が、この日の話し合いが「双方にとって有益」だったと報じた一方で、『Gazzetta dello Sport』などは「緊張」もあったと伝えており、いずれにしてもクラブにとって重要な場であったと言えそうだ。
はたして、ガジディスCEOの行動がどのような結果を生むのか。その答えは、まだだれにも分からない。ただ、12日の試合結果がひとつの道しるべとなる可能性はある。ミランは国内最強のライバルを相手に、17日に行われる決勝へと駒を進めることができるだろうか。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部