異彩を放った「異端のナンバー10」とファンに支持された韋駄天――バイエルンの10番の系譜

カテゴリ:メガクラブ

遠藤孝輔

2020年06月13日

ファンを狂喜乱舞させた2人のオランダ人

マテウス(左上)、マカーイ(右上)、ロッベン(左下)はプレースタイルこそ違えど、「10番」としてバイエルンを牽引。現10番のコウチーニョ(右下)は継続性に欠け、今シーズン限りの退団が濃厚だ。 (C) Getty Images

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 サッカー界におけるエースナンバーである「10番」。その栄えある番号をメガクラブでは一体誰が背負ってきたのか。

 固定番号制が導入されたシーズンから現在に至るまで、重役を担ってきたバイエルンの10番たちを一挙に紹介する。

―――◆―――◆―――

 固定番号制が導入される1995-96シーズン以前から10番を背負っていたローター・マテウスは、正確なフィードや的確な読みを利し、リベロとして異彩を放った“異端のナンバー10”。ピッチ外でも話題を振りまく個性豊かなスーパースターが揃い、バイエルンが「FCハリウッド」と揶揄された時代に、強烈なキャプテンシーを発揮した。

 偉大なる闘将から背番号10を継承するも、期待に応えられなかったチリアコ・スフォルツァとは異なり、2人のオランダ人はファンを狂喜乱舞させた。2003年夏にデポルティボからブンデスリーガ史上最高額(当時)となる1975万ユーロ(約23億7000万円)で加入したロイ・マカーイは、不動のエースストライカーとしてゴールを量産。

 そして、10年間に渡って10番をつけたアリエン・ロッベンは当初、独善的なソリストと批判されもした。だが、殊勲の決勝点を挙げた12-13シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝以降、あらゆるファンから尊敬を集めるヒーローとなり、逆サイドを担ったフランク・リベリとともにバイエルン自慢のワイドアタックを長年支え続けた。

 ロッベンは18年に『SPOX』が実施したアンケート『バイエルン史上最高の10番は?』で、43パーセントの支持を集めた。継続性に欠け、今シーズン終了後の退団が濃厚な現10番のフィリッペ・コウチーニョとは名実ともに差がある印象だ。
 
◆バイエルンの歴代10番の系譜と戦績はこちら
※ブンデスリーガが固定番号制に変更した95-96シーズンから

ローター・マテウス(DF/元ドイツ代表/在籍期間:84~88年、92~00年)
10番を背負ったシーズン:95-96~99-00
10番時代の公式戦成績:175試合・8得点・18アシスト

チリアコ・スフォルツァ(MF/元スイス代表/在籍期間:95~96年、00~02年)
10番を背負ったシーズン:00-01~01-02
10番時代の公式戦成績:57試合・1得点・9アシスト

ロイ・マカーイ(FW/元オランダ代表/在籍期間:03~07年)
10番を背負ったシーズン:03-04~06-07
10番時代の公式戦成績:183 試合・103得点・35アシスト

アリエン・ロッベン(MF/元オランダ代表/在籍期間:09~19年)
10番を背負ったシーズン:09-10~18-19
10番時代の公式戦成績:309試合・144得点・101アシスト

フィリッペ・コウチーニョ(MF/ブラジル代表/在籍期間:19年~)
10番を背負ったシーズン:19-20
10番時代の公式戦成績:32試合・9得点・8アシスト

文●遠藤孝輔

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年6月4日号より転載 
 

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