【これぞ決定的瞬間】正真正銘のゴラッソ。久保建英のドンピシャボレー

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2020年05月04日

インパクト直後を捉えた一枚

こうした決定的瞬間を捉えた写真は心に突き刺さる。写真:サッカーダイジェスト

画像を見る

 この写真を見て、FC東京のファン・サポーターならピンと来るだろう。そう、2019年5月12日に味の素スタジアムで行なわれたFC東京対磐田戦での一枚だ。
 
 0-0で迎えた84分、このまま引き分けかという雰囲気が漂い始めた時間帯に劇的な決勝ゴールを決めたのが久保建英だ。左のCKからゴール前で混戦となったところで、エリア外から走り込んできた久保がセカンドボールに上手く合わせて左足ボレーで蹴り込んだ一撃は、間違いなく昨季のベストゴールのひとつだった。説明するまでもないが、彼がボールをインパクトした直後のカットがこの写真である。
 
 名手カミンスキーが手を伸ばしても届かない位置に叩き込んだビューティフルゴールを、久保本人は「ただこぼれてきたボールが自分のところにきた感じ」と謙虚にコメント。意識したのは「コンパクトな振り」だけで、ボールをインパクトした瞬間は「あまり覚えていない」。ただ、あの時間帯に、あのコースに打てる久保は“やはり持っている”。
 
 実は、久保にとってこれが昨季のJ1初ゴールだった。それを称えて、スペインの大手全国スポーツ紙『Mundo Deportivo』も「タケがゴラッソを決めた!! 日本で輝きを放ち続けている」と銘打ち、以下のように評している。

「今季のJ1リーグで首位を走るFC東京でレギュラーに定着し、ジュビロ戦では11節で10試合目となる先発を飾った。そして正真正銘のゴラッソを蹴り込んで、チームを勝利に導いたのである。重要な局面で試合を決める、完全にチームの主役となっているのだ」
 
 スペインからも熱視線を送られていた久保は、このゴラッソをきっかけにリーグ戦でゴールを重ねるようになる。磐田戦の決勝弾は、好調の波を掴むきっかけになった得点とも言えただろう。
 
 劇的な決勝弾、久保の昨季リーグ戦初得点などいろんな意味合いを持つゴールだったという側見はもちろんあるが、この写真そのものの迫力に圧倒されている自分がいる。昨季、雑誌やWEBサイトで多くの記事を書くなかで、もっとも印象に残った写真、それがこの一枚だった。
 
文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

【PHOTO】美人すぎる女子サッカー選手、仲田歩夢の厳選ショットをお届け!
【関連記事】
セルジオ越後が選ぶJ歴代ベスト11「他の10人も”別格”と認めるだろうベストプレーヤーは…」
森重真人が選ぶJ歴代ベスト11「対峙するだけで嫌だった『悪魔』のFWは…」
パリSGが久保建英の獲得に乗り出す!「最大30億円のオファーを検討」とスペイン・メディアが報道
「可愛すぎだろ」「めちゃ上手!」柴崎岳の妻・真野恵里菜さんのキュートで華麗なリフティング動画が大反響!
「間違えちゃったかな、来るところ」。青森山田高で受けた衝撃【室屋成のルーツ探訪/前編】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ