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名将カペッロが思い出深き教え子を回想! 「断固たる決意の青年」と評したスターは一体だれ?

カテゴリ:メガクラブ

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020年04月27日

「何とか取り戻そう」としてダメだったのは…

幾多のチームを率いてきたカペッロ(右)が称えた“教え子”は? (C) Getty Images

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 数々の名門クラブや代表チームを率いた名将ファビオ・カペッロは、指導した選手を移籍先に呼ぶことも少なくなかった。元ブラジル代表MFのエメルソンもそのひとりだ。

 ローマやユベントスでカペッロ政権に貢献したエメルソンは、2006年の夏に移籍したレアル・マドリーでは期待された活躍を残せなかった。ただ、2006-07シーズンのマドリーで指揮を執ったイタリア人指揮官が特に悔やんでいるのは、別の選手から最高のパフォーマンスを引き出せなかったことだという。

 イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、カペッロは、「エメルソンはローマでもトリノでもクオリティーのあるプレーだったが、マドリーでは力を出せなかった。ただ、私にとっての最大の悔いは、アントニオ・カッサーノだよ」と話している。

「私は何とかしてカッサーノを取り戻そうとした。本来のプレーをさせようとした。素晴らしい選手だったからだ。でも、ダメだった」

 ピッチから遠ざかり、カッサーノは随所で過去から学んだと強調している。カペッロは「先日、彼に連絡したんだが、奥さんが落ち着かせてくれたと言っていたよ」と続けた。

「だから、彼に聞いたんだ。『だったらどうして21歳の時に結婚しなかったんだ!』ってね(笑)」
 

 現役時代に数々のトラブルを起こしたカッサーノと違い、カペッロが「素晴らしいプロだった」と賛辞を寄せたのが、“銀河系軍団”のひとり、元イングランド代表のデイビッド・ベッカムだ。

「彼はまじめで、敬意に値する。ロサンゼルス・ギャラクシーとの契約でクラブは気分を悪くしたが、彼はピッチで完璧だった。3試合外しても、練習で完璧だった。全員の前で謝ったよ」

 もうひとりのビッグネームとのエピソードも興味深い。カペッロがユベントス時代、アヤックスから加入したズラタン・イブラヒモビッチに得点力を身につけさせたのは有名だ。

 イタリア屈指の智将は、「彼は誇り高く、断固たる決意の青年だった。向上するためにアドバイスされた時はちゃんと理解していた」と述べた。

「私は彼に『アヤックス(スタイル)はもういい』と言ったんだ。派手で見栄えの良いプレーを減らし、もっと実践的になってほしかった。私は彼からプレーする喜びを取り去ったが、彼は技術を保ってフィニッシャーとなったんだ。ただ、私の助言を尊重した彼の功績だがね」

 もしも、カッサーノがカペッロの助言に耳を傾けていたら、全く違うキャリアになっていたかもしれないと考えると、惜しい気もしなくはない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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