【ボディメンテ ゼリー×静岡学園】 選手権優勝というゴールからの逆算 ~自由な環境の中で磨かれたセルフマネジメント術~

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年04月24日

「秋ころまでは、ひたすら個の育成にこだわりました」

川口修(かわぐち・おさむ)/1973年生まれ。静岡・沼津市出身。静岡学園高校卒業後に1年半ブラジルにサッカー留学。帰国後は静岡・藤枝明誠高のコーチを経て、97年に母校のコーチに。2009年から、恩師井田勝通前監督の意思を継いで監督に就任した。写真:徳原隆元

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合言葉は“単独優勝”だった。1995年の両校Vから24年。静岡学園が選手権を制し、真紅の大旗を持ち帰った。チームが貫いた信念、選手育成、コンディション管理。 物足りなかった世代が、なぜ優勝できたのか――。施したマネジメントと新シーズンへの想いを川口監督が語る。

守備意識の向上がプラスに
選手権を制覇できた理由

 目標としていた高校サッカー選手権で単独優勝を達成できました。(自身も静岡学園で指導して受けていた)恩師の井田勝通先生に恩返しができたと感じています。

 この10年間を振り返ると、多くのJリーガーが生まれた一方でなかなか結果がついてきませんでした。スタイルを貫きながら、並行して結果も出すのは難しく、時間がかかる作業だったと感じます。ただ、気持ちは折れませんでした。プロをひとりでも多く輩出し、レベルの高い選手を育てることを最大の目標としてやっていたからです。

 選手の育成に主眼を置いていた一方で、プリンスリーグ、プレミアリーグ、総体で勝つ気持ちがなかったわけではありません。大会ごとにテーマを決めて戦い、その上で優勝を目指していました。

 去年のチームは新人戦を見た時に技術的な部分が例年に比べて物足りず、運動能力も含めて小粒な世代だと感じました。時間がかかるかなと思いながら、それぞれの武器をじっくりと伸ばしていければ、可能性は広がると信じていました。地道なメニューに取り組ませ、普段ではやらないような細かいテクニックの練習や小・中学生がやるようなメニューを増やしたのもそのためです。

 サッカーに戦術、とくに守備戦術は必要ですが、そこには手をつけずに個人技ばかりやらせていました。新人戦も総体も県決勝で負け、スタッフも含めて悔しさを味わいましたが、プリンスリーグでも、ひたすら個の育成にこだわりました。

 秋頃に技術が追いついてきたので、プリンスリーグが選手権前に中断したタイミングで、遠征や練習試合で全体の守備戦術にも取り組みました。ボールを奪われた後の切り替えを速くし、3人でボールを奪うやり方やプレスバックも含めて連動する守備を意識づけさせたんです。

 時期としてはけっして遅いわけではなく計画通りでした。選手権はとくに勝利にこだわる大会ですし、将来、選手が大学やプロに行く上でも守備は欠かさせないもの。1対1の勝負やボールを奪う技術の重要性を十分に実感していたと思います。

攻守で手応えを掴んだ選手権予選
日本一のために施した最後の施策

 静岡学園のストロングポイントを出すためには、つねにボールを保持にすることが重要なわけで、すぐにマイボールにできれば、それだけ攻撃の時間が増えます。「攻撃するために守備をしよう」。最後に勝つためにその意識だけを徹底させました。

 予選を戦いながら守り方がブラッシュアップされ、県予選の準決勝で手応えを感じました。選手も「こうすればボールを奪える」、「ここでマイボールにすれば、自分たちの良さを出せる」と実感したことは大きかったですね。こちらから守備について細かく言ったわけではありません。自分たちで「もっと上手く守備をやれば、楽になるよね」という発想で取り組んだのが、浸透度を高める上でプラスでした。

 そして最後にモノを言うのはコンディションです。良い状態を保つことができなければ、どれだけ成長しても良いプレー、良い試合はできません。そこで大きかったのがボディメンテのゼリーでした。

 静岡学園では体調管理を選手に任せています。県決勝や選手権中は合宿を行なうのでコントロールできても、それ以外の時期に自己管理することは簡単ではありません。そうした状況を見ていたチームドクターの土井先生がボディメンテのゼリーを大量に差し入れてくれたんです。

 県予選中はつねに練習後に飲んでいました。それを継続していくと、コンディションやパフォーマンスが変わったんです。選手たちも積極的に取り組み、良い状態で試合に臨めていたので本大会も続けました。実際に飲み始めてからは、体調を理由に練習を休む子があまりいなかったですね。(2ページ目に続く)

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