アジアカップ2015

【アジアカップ】UAE敵情視察「アフロヘアの天才肌 10番アブドゥラフマンに要注意」

カテゴリ:日本代表

井川洋一

2015年01月23日

3試合の平均ポゼッション率は60パーセント超。

10番を背負うこのアブドゥラフマンがチームの絶対的な中心軸。左足から“魔法”を繰り出す天才肌だ。 (C) Getty Images

画像を見る

 引き分けでも首位が決まったグループC最終戦のイラン戦で、終了間際に悔やまれる失点を喫して敗れ(0-1)、2位通過となったUAE。王者・日本とのこの段階での対戦は避けたかったはずだが、「(対戦相手が)日本でも問題はない」とマフディ・アリ監督は不敵なコメントを発している。
 
 イラン戦では世界にも通用した相手の組織的な守備戦術に沈黙を強いられたものの、初戦はカタールに4-1で完勝、第2戦はバーレーンに2-1で逆転勝利を収めた。グループリーグ3試合の平均ポゼッション率は61.1パーセントで、技術に優れた中盤がしっかりとボールをつなぎながら試合を進めていく好チームである。
 
 その中心にいるのが、オマール・アブドゥラフマン(10番)だ。アフロヘアが印象的な23歳の司令塔は、この世代ではアジア最高のプレーメーカーのひとりと評される天才肌で、得意の左足から魔法のようなボールタッチを見せる。
 
 広い視野と高い技術を駆使し、最高のタイミングで味方にラストパスを届けることができ、ここまで2アシストをマークしている。10番を背負うこのアブドゥラフマンと同世代のアリ・マブフート(7番)とアーメド・ハリル(11番)も、それぞれ3ゴール、2ゴールと好調を維持しており、警戒が必要だ。
 
 国内ではここ20年余りで最高のタレント集団と謳われる若き代表チームは、1996年大会以来の決勝進出へ、虎視眈々とアップセットを狙っている。
 
文:井川洋一

UAEの予想フォーメーション

画像を見る

【関連記事】
【アジアカップ】表情に曇りなし――「フィニッシャー」香川真司に高まる期待
【UAE戦前日会見】アギーレ監督「明日までには100パーセント回復したい」
【アジアカップ回想録】観る者の魂を震わせてきた準々決勝での日本
【アジアカップ】長谷部誠が放つ“王者の威厳”
アジアカップ決勝トーナメント 日程・結果

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2026年1月号
    12月12日(金)発売
    [特集]
    9年ぶりのJリーグ制覇
    鹿島アントラーズ
    鬼木体制で果たした「王座への帰還」
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年12月18日号
    12月4日(木)発売
    [特集]
    25-26 欧州リーグ前半戦レビュー
    冬の通信簿
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 第104回大会 選手名鑑
    12月10日発売
    高校サッカーダイジェストVol.43
    第104回全国高校サッカー選手権大会
    選手権名鑑
    出場48チーム
    1440選手の顔写真&プロフィールを徹底網羅!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ