新型コロナウイルスの影響により、中断や延期を余儀なくされた各国リーグや自宅待機を余儀なくされたフットボーラーたちが、SNSで巧みな技術などを発信するのが流行している。

　そんななかで、一人の“ヤングフットボーラー”が発信した動画が話題を呼んでいる。

　イングランドの下部リーグでプレーしたDFシーン・オハンロンさんが公開したのは、最愛の息子たちが自宅の庭で、サッカー史に残る名ゴールの数々を得点後のパフォーマンスを含めて“完コピ”したものだった。

　1986年のメキシコ・ワールドカップ準々決勝のイングランド戦でアルゼンチンのディエゴ・マラドーナが決めた“神の手ゴール”や、2001年に日韓W杯の欧州予選で本大会出場を決定づけたデイビッド・ベッカムの伝説的なFK弾、さらにクリスチアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドに所属していた2008年のポーツマス戦で直接FKを叩き込んでからの仁王立ちシーンなど、スターたちの表情や動作までを完璧に模倣しているのだ。

　オハンロンさんが、この動画を自身のツイッターで公開すると、瞬く間に拡散。フランチェスコ・トッティが2005年のインテル戦で決めたループシュートを再現されたローマは、当時のテレビ中継の実況を動画に付け加えて返信。さらにイングランド・サッカー協会は、前述のベッカムのFK弾シーンを貼りつけ、「ほぼ同じFKだ」とオハンロンさんの息子を絶賛した。
 

　そのほかにもSNS上には次のようなメッセージが殺到した。

「ほぼすべてを完璧にこなした。名もなきヒーロー」
「こういうの最高」
「全部完璧」
「表情まで真似しているのがいいね」
「何てスキルを持った少年なんだ！」
「何回見ても楽しい」
「スーパーだ」
「未来は明るいな」
「間違いない。そこに英雄たちが見えた」
「どのフットボーラーの動画よりもユニークだ」

　新型コロナウイルスの影響で、鬱屈とした日々を送るサッカー・ファンにとって、幼い少年が見せたパフォーマンスは、大いに刺激になったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部