現代サッカー界を代表する名将の一人、ジョゼップ・グアルディオラ。彼はこれまで率いてきたバルセロナ、バイエルン、マンチェスター・シティで多くの名手たちと共に数々のタイトルを手にしてきた。

　では、グアルディオラが指導した選手たちでベストイレブンを組むならば、一体どのようなメンツが居並ぶのか？ そんな興味深いテーマに海外のデータサイト『WhoScored』が切り込んだ。

　サッカーに関する様々なデータを扱っている同サイトは、グアルディオラ在籍期間中の平均採点をベースに「グアルディオラ・アルティメットイレブン」を選出した。

　以下がその顔触れだ。

【GK】
マヌエル・ノイアー（バイエルン／平均採点：6.87）

【DF】
ダニエウ・アウベス（バルセロナ／平均採点：7.63）
ジェローム・ボアテング（バイエルン／平均採点：7.21）
ハビエル・マスチェラーノ（バルセロナ／平均採点：7.21）
ダビド・アラバ（バイエルン／平均採点：7.24）

【MF】
アリエン・ロッベン（バイエルン／平均採点：7.77）
ケビン・デ・ブルイネ（マンチェスター・C／平均採点：7.63）
シャビ（バルセロナ／平均採点：7.56）
フランク・リベリ（バイエルン／平均採点：7.85）

【FW】
リオネル・メッシ（バルセロナ／平均採点：8.77）
ロベルト・レバンドフスキ（バイエルン／平均採点：7.52）

　守護神に異論はないだろう。ビクトル・バルデス（バルセロナ）とエデルソン（マンチェスター・C）も優秀なGKだが、卓越したシュートストップ技術とビルドアップのセンスはノイアーが群を抜いている。同サイトも「11番目のフィールドプレーヤーを求めていたスペイン人指揮官の理想に適った存在だった」と綴っている。

　最終ラインも芸術的な攻撃を支えた名手たちが揃った。やや意外だったのは、ジェラール・ピケ（バルセロナ）が外れ、マスチェラーノ（現エストゥディアンテス）が入ったことか。グアルディオラによってボランチからCBにコンバートされたアルゼンチン代表DFについては、「ハードなタックルは、名将のチームにおいてマスターピースだった」と評価している。

　最もハイレベルな争いになったのは、ペップのサッカーを実現させるうえで肝となる中盤だろう。バルセロナ時代に重用していたアンドレス・イニエスタ（現ヴィッセル神戸）が外れたのは驚きだ。

　だが、司令塔のシャビはもちろん、両翼の“ロベリー”も外せない。デ・ブルイネについても「彼の並外れたビジョンは唯一無二だ」と絶賛しており、やむなくイニエスタは選外となったようだ。

　前線もGKと同様に異論はないか。この11人の中で最も高いレーティングである8.77をマークしたメッシは、グアルディオラが率いた４シーズンで115ゴール・44アシストという驚くべき結果を残している。

　一方、バイエルンの主砲レバンドフスキも、ペップ政権下のブンデスリーガで63試合・54ゴールと高い決定力を見せつけており、セルヒオ・アグエロ（マンチェスター・C）やダビド・ビジャのそれを凌駕している。

　獲得したタイトルやインパクトなども考慮すれば、別の顔ぶれとなるかもしれないが、純粋なデータを基に選出すると、このイレブンが最強という結果になったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部