「選手たちはモルモット扱いされていると感じた」
欧州で爆発的に感染が拡大している新型コロナウイルスの影響で、欧州5大リーグなどのスポーツイベントは中断されている。
現地時間3月13日、イングランドのプレミアリーグが4月3日まですべての公式戦を延期すると発表。すでに中断を発表していたイタリア・セリエAやスペインのラ・リーガとは異なり、プレミアは当初、リーグ戦を無観客で催行する方針だった。
だが、アーセナルのミケル・アルテタ監督やチェルシーのカラム・ハドソン=オドイらの感染が次々と発覚。13日午後に緊急会議を開き、週末に行なわれる予定だったすべての公式戦の延期を決めたのである。
この決断に対して、「遅すぎたのではないか?」と怒りを露わにしているのが、元イングランド代表FWのウェイン・ルーニーだ。現在はチャンピオンシップ(イングランド2部)のダービー・カウンティに所属している。
ルーニーは英紙『The Times』の日曜版『THE SUNDAY TIMES』に掲載している自身のコラムで、今回の件で対応が遅かった政府、プレミアリーグの運営、イングランド・サッカー協会(FA)らを「リーダーシップに欠けると感じた」と、痛烈に批判している。
「当初、フットボールだけではなくテニス、F1、ラグビー、ゴルフなど、他国ではとっくに中断や延期になっているスポーツで、僕らは続けろと言われた。フットボーラーの多くはこう考えたはずだ、『これはカネが絡んでいるからなのか?』と。なぜ我々は金曜日まで待たないといけなかったんだ?なぜ正しい決断をするために、アルテタは新型コロナにかからなければならなかった?」
現地時間3月13日、イングランドのプレミアリーグが4月3日まですべての公式戦を延期すると発表。すでに中断を発表していたイタリア・セリエAやスペインのラ・リーガとは異なり、プレミアは当初、リーグ戦を無観客で催行する方針だった。
だが、アーセナルのミケル・アルテタ監督やチェルシーのカラム・ハドソン=オドイらの感染が次々と発覚。13日午後に緊急会議を開き、週末に行なわれる予定だったすべての公式戦の延期を決めたのである。
この決断に対して、「遅すぎたのではないか?」と怒りを露わにしているのが、元イングランド代表FWのウェイン・ルーニーだ。現在はチャンピオンシップ(イングランド2部)のダービー・カウンティに所属している。
ルーニーは英紙『The Times』の日曜版『THE SUNDAY TIMES』に掲載している自身のコラムで、今回の件で対応が遅かった政府、プレミアリーグの運営、イングランド・サッカー協会(FA)らを「リーダーシップに欠けると感じた」と、痛烈に批判している。
「当初、フットボールだけではなくテニス、F1、ラグビー、ゴルフなど、他国ではとっくに中断や延期になっているスポーツで、僕らは続けろと言われた。フットボーラーの多くはこう考えたはずだ、『これはカネが絡んでいるからなのか?』と。なぜ我々は金曜日まで待たないといけなかったんだ?なぜ正しい決断をするために、アルテタは新型コロナにかからなければならなかった?」
怒りのルーニーはさらにこうも綴っている。
「金曜日にはついに正しい判断が下されたが、それまでの期間、選手たちは彼らに自分たちはモルモットのように扱われている、と感じたことだろう。
僕自身の気持ちは明らかだ。もし、あのままプレーをしなければならない状況になったとき、僕の家族の誰かがこのウイルスに感染していたら。そしてそれが重症化するようなことになっていたら。僕は再びサッカーをプレーするべきかという難題にぶち当たり、そして今回の決定をした人々を絶対に許さないだろう」
また、リーグの延期についても持論を展開した。
「シーズンを後ろ倒しして、来季以降のスタートを遅らせることも考えるべきだ。選手にとって、そして観客にとっても安全な環境である限り、プレーすることに迷いはない」
イングランドでは16日までに感染者が1000人を超え、死者は14日には5人、翌15日には倍の10人となり、状況は急速に変化している。英国政府は週明けに再び緊急会議を行なう予定のようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部