“王朝崩壊”の危機に…
世間がバレンタインデーに色めき立つなか、サッカー界に激震が走った。
現地時間2月14日、欧州サッカー連盟(UEFA)は、マンチェスター・シティに対して、来シーズンからの2年間におけるUEFA主催大会への参加禁止処分と3000万ユーロ(約36億円)の罰金処分を科したのだ。
2012年から2016年にわたって、大幅なスポンサーシップ収益の水増しを行なっていたことが発覚したシティは、UEFAからの処罰だけでなく、FFP規定に遵守した“正しい”経営情報の提出を義務付けているプレミアリーグからも勝点の剥奪や4部降格の処分を受ける可能性があると指摘されている。
シティ側は、即座にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に処分決定に対する最終的な審議を求めて訴えたが、その判決次第では、2008年にUAEの投資会社『アブダビ・ユナイテッド・グループ』に買収されて以来、着実に築き上げてきた“王朝”が一気に崩壊しかねない事態となっている。
決定が覆らず、UEFAからの処罰が下った場合に危惧されているのが、主力の流出だ。FFP違反を犯したシティは大幅な予算の見直しを強いられるため、中心選手の売却に迫られるのは確実だ。
そのため、英国メディアではすでにいくつもの憶測が飛び交っている。英紙『The Sun』が伝えたのは、レアル・マドリーによるラヒーム・スターリングの引き抜き計画だ。
現地時間2月14日、欧州サッカー連盟(UEFA)は、マンチェスター・シティに対して、来シーズンからの2年間におけるUEFA主催大会への参加禁止処分と3000万ユーロ(約36億円)の罰金処分を科したのだ。
2012年から2016年にわたって、大幅なスポンサーシップ収益の水増しを行なっていたことが発覚したシティは、UEFAからの処罰だけでなく、FFP規定に遵守した“正しい”経営情報の提出を義務付けているプレミアリーグからも勝点の剥奪や4部降格の処分を受ける可能性があると指摘されている。
シティ側は、即座にスポーツ仲裁裁判所(CAS)に処分決定に対する最終的な審議を求めて訴えたが、その判決次第では、2008年にUAEの投資会社『アブダビ・ユナイテッド・グループ』に買収されて以来、着実に築き上げてきた“王朝”が一気に崩壊しかねない事態となっている。
決定が覆らず、UEFAからの処罰が下った場合に危惧されているのが、主力の流出だ。FFP違反を犯したシティは大幅な予算の見直しを強いられるため、中心選手の売却に迫られるのは確実だ。
そのため、英国メディアではすでにいくつもの憶測が飛び交っている。英紙『The Sun』が伝えたのは、レアル・マドリーによるラヒーム・スターリングの引き抜き計画だ。
記事は、シティとスターリングが23年6月までの契約を締結しているとしながらも、2年間もCLに出場できないとなると移籍を考慮せざるをえないと記したうえで、マドリーが1億8000万ポンド(約252億円)と週給45万ポンド(約6300万円)を支払うことで、「強奪を狙っている」と報じた。
処分が正式に決定していないため、現状では憶測の域を出ない情報ではある。だが、状況次第では、スターリングの退団も十分に考えられる。
そんな現状をふまえ、元イングランド代表MFのジャーメイン・ジーナスは、英メディア『BT Sport』で選手たちの気持ちを慮った。
「選手たちはペップやチームの動向にやきもきしているはずだ。仮にペップが出ていき、スターリングやデ・ブルイネが退団すれば、クラブへの忠誠がないと見なされるのか? 彼らはクラブとともに歩むべきなのか?
ただ、選手の立場からすれば、『これは僕の責任ではない。言われてきことをやってきたまでだ。タイトルやチャンピオンズ・リーグの出場権をもたらし、クラブに多くの利益を生み出した。これが僕たちのやってきたことだ』といったところだろうね」
“有罪”となったとき、シティは一気に崩れ落ちるのか。その動静からはしばらく目が離せない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部