新生・浦和レッズのメインテーマ…新システム4-4-2の完成度は向上しているか?

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年01月29日

TM千葉戦は45分ハーフで0-1、35分ハーフで3-1

今季から4バックに取り組む浦和。キャンプの練習試合ではまずまずの成果を挙げているようだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 浦和レッズは沖縄県での第1次トレーニングキャンプ中の1月29日に、ジェフユナイテッド千葉とトレーニングマッチを実施した。45分ハーフと35分ハーフの2試合を行ない、初戦が0-1、第2戦が3-1となった。

 浦和はそのいずれのセットも4-4-2システムで臨んだ。昨季まで長らく浦和は3バックで戦ってきただけに、新システムの完成度向上は開幕までの大きなテーマのひとつだ。そうした意味で、システムの機能性にフォーカスして、このゲームを捉えるならば、それなりの手応えがあったと言えるだろう。というのも、初戦の失点はシンプルなクロスをFWクレーベに頭で叩き込まれたものだが、攻撃を受けた回数自体は非常に少なかった。第2戦では、不可解な判定で相手に許したFKを直接蹴り込まれたものであり、流れの中で喫した失点ではなかった。

 失点シーンをクローズアップするよりは、高い位置からのプレスを標榜するチームが、セカンドボールをバランスよく回収することでボール保持率の高い試合になったこと、最終ラインの背後で相手がボールを受けるような場面が皆無だった点にこそ、注目すべきだろう。トレーニングで何度も確認していたサイドでの追い込み方やカバーリングの方法も、大きな破綻を見せずスムーズに進められていた。

 最終ラインに入った鈴木大輔は「やろうとしたことは出せたし、表現できたことも多い。充実したものになったし、手応えが多かった」と試合を振り返った。一方で、この日は千葉も4-4-2システムで噛み合った状態であり、かつ相手は積極的にプレスをかけずブロックを構築した守備ラインを引く傾向にあった。

 そのため、「確かに相手が来ないことで、こちらは楽に1列目を突破できる状態だったので、プレスに来られたらどうなのかは(キャンプ中に)やっておきたいし、システムも今日は同じ4-4-2との対戦だったので、噛み合わない場合も体験しておきたい」と、あくまでも限定的な状況で上手くゲームが運べたという印象だ。つまり、この日にクリアしたのは「基本問題」であり、「応用問題」への回答は、未知数というのが実情だろう。

 とはいえ、現時点で4バックの構築は急ピッチで進み、その進捗状態も決して悪いものではなさそうだ。第2次キャンプでも複数のトレーニングマッチが予定されているが、実戦を通して応用力を高めていければ、公式戦のスタートまでに新生・浦和の完成度はさらに上がっていくだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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