本田圭佑から定位置を奪って3年半…「ミランの崩しの切り札」がセビージャ移籍へ!

カテゴリ:移籍情報

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020年01月29日

過去3シーズンは攻撃の要だったが…。

セビージャ移籍が濃厚になっているスソ。(C)Getty Images

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 ミランがスペイン代表FWのスソの放出を固めたようだ。現地時間1月28日、移籍市場のエキスパートである『スカイ・イタリア』のジャンルカ・ディ・マルツィオ記者が、セビージャ移籍でクラブ間合意が間近と報道。まずは18か月のレンタル移籍で、セビージャがチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得すれば買取り義務に切り替わる契約だという。
 
 2015年1月にリバプールからミランに加入したスソは、16年1月から半年間レンタルされたジェノアで台頭。16年夏にミランに復帰すると、本田圭佑との定位置争いを制して右ウイングに定着する。以降、カットインからのクロスやシュートを武器に崩しの切り札となり、過去3シーズンは「スソがいないとミランの攻撃は成立しない」とまで謳われる存在となった。
 
 しかし、今シーズンはマルコ・ジャンパオロ新監督の下で不慣れなトップ下にコンバートされて調子を崩し、8節から指揮を執るステーファノ・ピオーリ新監督が4-3-3に変えて得意の右ウイングに入って以降もコンディション不良続き。ここまで1ゴール・2アシストと結果を残せずにいた。
 
 さらに今冬にズラタン・イブラヒモビッチが約7年半ぶりに復帰すると、基本システムも4-4-2に変わってより逆風に晒される。スソの守備力はサイドハーフ基準にないため、より走力と献身を備えたサムエル・カスティジェホに定位置を奪われたのだ。セリエA直近3試合と1月28日のコッパ・イタリア準々決勝ではベンチを温めた。
 
 そんなスソをFFP問題もあり売却益が欲しいミランは売りに出し、ローマやRBライプツィヒも興味を示していたが、最終的にはセビージャと合意したようだ。スソにとってゼビージャのジュレン・ロペテギ監督は、スペインU-21代表時代に師事し、17年11月のA代表デビューも実現させてくれたいわば恩師。本人もこの移籍に同意していると伝えられる。
 
 なおミランは、そのスソの後釜として逸材アレクシス・サーレマーカス(アンデルレヒト)やアドナン・ヤヌザイ(R・ソシエダ)を狙っている模様。1月31日の移籍期限までに、「売り」と「買い」の双方をまとめようとしているようだ。
 
構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部
 
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