鹿島移籍も「満足している場合じゃない」。新戦力・永戸勝也はレギュラー定着に意欲

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年01月08日

「まだまだ上を目指せると思う」

仙台から完全移籍で鹿島に加入した永戸。「オファーをもらった時は、ほぼ迷うことはなかった」と明かす。写真:徳原隆元

画像を見る

 1月8日、鹿島アントラーズが2020年シーズンに向けて始動した。ザーゴ新監督ほか、ブラジル人の新助っ人はビザの関係で来日が遅れており、数人の選手は宮崎キャンプ中から合流する予定で、この日は10数人のみでのトレーニングとなった。

 やや寂しい人数でのスタートとなったが、その中で何人かの新戦力の姿もあった。ベガルタ仙台から完全移籍で加入した永戸勝也もそのひとりで、「僕自身、移籍は初めて」だけに、少なからず不安はあったようだが、「もとからいる選手たちはみんな優しいですし、新しく入った選手ともうまくコミュニケーションは取れている」だけに、問題なくチームに溶け込めそうだ。

 セットプレーやクロスで威力を発揮する精緻な左足のキックを持ち味とし、攻撃センスに溢れるSBだ。鹿島では左SBでの起用が濃厚だが、このポジションは昨季、レギュラーが定まらず、CBの町田浩樹が重用されるなど、チームの泣き所のひとつでもあった。当然、永戸にかかる期待は小さくない。

 本人もレギュラー奪取に向けて意欲を燃やす。

「去年、10アシストを記録して、こういうチャンスを掴めた。そこで満足している場合じゃないですし、まだまだ上を目指せると思う。もちろん、スタメンに定着してやろうという気持ちで来ています」

 新天地での初日。「伝統のあるチームに自分がいるのも、違和感でしかない」と謙虚に語るが、永戸自身のモチベーションはすこぶる高く、タイトルを義務づけられたチームでいかなる成長を遂げるかは楽しみな部分ではある。

「早く馴染んで、まずは(ACLの)プレーオフで勝てるように準備していきたい」

 ポテンシャルを秘めた24歳のチャレンジに注目だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【鹿島始動 PHOTO】タイトル奪還に向けて始動
【関連記事】
「休む事への意識が欠けている」鹿島のオフはたった6日間! 柴崎岳がJリーグの”休まな過ぎ”問題に言及、サポーターからも続々と賛同の声が…
【鹿島】2019年シーズン、無冠。土居聖真は言った。「“常勝鹿島”と言われるのも終わり」
【天皇杯決勝】どうした鹿島? 神戸戦の完敗を受けて内田が示した“強者の定義”
仙台指揮官も称賛した永戸勝也の劇的同点弾!「労を惜しまず」走ってゴールに絡めるサイドバックに成長
ルーキーとは思えぬ存在感! ルヴァン杯首位・仙台の“クロッサー”永戸勝也のこだわり

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ