Jリーグの移籍動向は12月30日、多くの加入・退団が発表されたが、とりわけ湘南ベルマーレはイン・アウトの激しい一日となった。

　湘南は３名の新加入選手を発表した。まずはベガルタ仙台から35歳のFW石原直樹を完全移籍で獲得。大宮アルディージャ、サンフレッチェ広島、浦和レッズ、仙台と４クラブを渡り歩いたベテランは、08年以来12年ぶりの古巣への復帰となった。

　また、サガン鳥栖からはMF福田晃斗を完全移籍で獲得。今季24試合に出場した中盤のダイナモはいまだ27歳の働き盛り。走力を前面に押し出す湘南スタイルにおいては、打ってつけの補強と言えるだろう。

　さらに北海道コンサドーレ札幌からは、東京五輪世代の21歳FW、岩崎悠人を期限付き移籍で獲得した。先日のU-22日本代表のジャマイカ戦では、後半途中出場から１ゴールを挙げて存在をアピール。五輪登録メンバー入りへ、さらなるプレータイムの増加を目指したいところだろう。

　３名は湘南のクラブ公式サイトを通じて、以下のコメントを発表している。

石原直樹
「ただいま！湘南ベルマーレに加入することになりました石原直樹です。プロキャリアをスタートし、選手として育ててくれた湘南に再び戻ってくることができ今からとてもワクワクしています！　感謝するとともに今まで経験してきたことをチームに伝え、しっかりプレーで示せるように努力していきたいと思います。2020年、楽しみましょう！」

福田晃斗
「はじめまして。サガン鳥栖から完全移籍してきました福田晃斗です。湘南ベルマーレに関わる全ての方に、少しでも早く認めてもらえるよう頑張ります。ぼくは、「裏方No.1」を目標にプロに入りました。福田がいたら、なんか助かるな！と思ってもらえるような選手になりたいし、なります！　湘南ベルマーレにとって、素晴らしい一年になるように頑張ります。よろしくお願いします」

岩崎悠人
「この度、湘南ベルマーレに期限付き移籍することになりました、岩崎悠人です。湘南ベルマーレの勝利に貢献できるように、全力で闘いますのでご声援よろしくお願いします」

　また湘南は同日、MF菊地俊介の大宮アルディージャへの完全移籍を発表した。菊地は2014年に日体大から湘南に加入。６シーズンでJ１リーグ80試合・11得点、J２リーグ53試合・11得点を記録。今季は17試合・３得点と例年よりもやや出場数を減らしていた。

　菊地はクラブ公式サイトを通じて「湘南ベルマーレに関わる全ての皆様、来季から大宮アルディージャに移籍することになりました。2014年にこのクラブに加入し、6年間嬉しいこと、辛いこと本当に多くの経験をしました。昇格や降格、残留やルヴァンカップのタイトル。全てが僕の財産です。その中でも、ルヴァンカップで優勝した瞬間、今年の浦和戦での大逆転勝利の光景は特に印象深い出来事です。苦しい時もいつも励まし共に戦ってくれたファン・サポーターの方々には感謝しかありません。新天地でも活躍している姿を見せられるように精一杯頑張ってきます。6年間ありがとうございました」と、ファン・サポーターへ感謝の言葉を述べている。

　また、同日には今季FC今治からレンタル移籍で加入した小野田将人が期限付き移籍期間満了となり、モンテディオ山形へ完全移籍することも発表された。小野田は以下のコメントを発表している。
「湘南ベルマーレに関わる皆さん、一年間という短い間でしたが未熟な自分を応援していただきありがとうございました。
初のJリーグへの挑戦となる自分を受け入れていただいた湘南ベルマーレには感謝しています。
何より一年間色々なことがありながらも、支え合い切磋琢磨しながら共に戦い抜いた仲間たちには本当に感謝の思いでいっぱいです。
湘南からも来年のお話をいただきましたが、自分で考えチームを離れる決断をしました。
人生の岐路はこの先まだまだあると思いますが、この決断が良かったと思えるような人生にしていきます。そしていつの日か成長した姿を見せられるように頑張ります。これからの選手としての自分も応援していただけたら嬉しいです。ありがとうございました！」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部