マジョルカ番記者が見た久保建英の前半戦と今後の課題「ゴールに近づけば近づくほど…」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ガブリエル・フォルテサ(スペイン『AS』紙記者)

2019年12月28日

攻撃の要として欠かせない存在

開幕直後にマジョルカにレンタル移籍した久保。前半戦は15試合に出場して1得点・2アシストだった。(C) Rafa HUERTA

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 出場機会を求めてマジョルカに加入した久保建英は、数か月を経てその最初の目標をクリアしつつある。直近のリーグ戦7試合連続でスタメンに抜擢され、うち3試合でフル出場。ビセンテ・モレーノ監督の起用法を見れば、定位置確保に大きく近づいているの明らかだ。

 すでに攻撃の要として欠かせない存在になりつつあり、果敢に仕掛けるプレーや物怖じしないパーソナリティーで指揮官はもちろん、チームメイトの評価も日増しに高まっている。

 今後の最大の課題は、ゴール前でのプレーの効率性を高めること。1得点・2アシストという数字は、周囲のサポート不足とも関係しているが、ゴールに近づけば近づくほどプレーを急いでしまう課題も見え隠れする。この点で成長できれば、得点力が高いとは言えないチームにおいて、ますます重用されることになるだろう。

 ビセンテ・モレーノ監督は久保について最近こんなコメントしている。
 
「タケの起用には慎重を期す必要がある。ここまでのパフォーマンスを総括すると、試合を重ねるにつれ、あらゆる局面においてプレーに関わる頻度を高めている。着実に成長を遂げているのは間違いない」

 さらに周囲の過度な盛り上がりにクギを刺す一方で、より一層の成長に期待を込める。

「タケはまだまだ若い。実力を発揮できない試合もある。ただそれはどんな選手にも起こり得ることだ。いずれにせよ、然るべきタイミングでチームにとって必要なプレーを自らの力で示してくれている。周囲のアドバイスに素直に耳を傾け取り入れていこうとする向上心も素晴らしい。これからも成長し続けてくれると確信している」

 ここでビセンテ監督がいうチームにとって必要なプレーとは、単純な攻撃面での貢献だけに留まらない。久保のパス、ドリブル、キックなどの攻撃センスはすでにチームでもトップクラスの部類に入る。そうした持ち味をグループに還元すべく、自らの役割を認識し、周囲の状況を感じ取りながらプレーできる頭の良さや責任感こそ指揮官の高い評価を得ている所以である。

 しかも弱冠18歳で、アタッカーにとっては決して理想の環境とは言えない守備的な戦いをするチームでそうしたフォア・ザ・チームのプレーに徹しつつ、個性を発揮できるところに久保の素晴らしさがある。

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