人種差別チャントがきっかけで…
オランダ・サッカー連盟(KNVB)は11月21日、週末に予定されている1部と2部のリーグ戦でキックオフ後1分間、プレーを放棄することを計画しているようだ。英衛星放送『Sky Sports』が報じている。
このプランが計画されるきっかけとなったのは、17日に行なわれた、オランダ2部のデンボッシュ対エクセルシオールの一戦での出来事だ。試合中、ホームチームのサポーターがエクセルシオールFWのアフメド・メンデス・モレイラに向けて人種差別的なチャントを浴びせたのだ。
スタッフや選手らに注意されたものの、チャントが止まなかったため、主審は事態を重く受け止め、試合を中断。1時間半ほどして、再開され、結果は3-3のドローに終わった。試合後のインタビューでモレイラは、「こんなことは耐えられない」として、次のようにコメントした。
「サッカー界として注意して終わるようなことではないと思う。社会として、組織として打つ手を考えなければならないはずだ」
このプランが計画されるきっかけとなったのは、17日に行なわれた、オランダ2部のデンボッシュ対エクセルシオールの一戦での出来事だ。試合中、ホームチームのサポーターがエクセルシオールFWのアフメド・メンデス・モレイラに向けて人種差別的なチャントを浴びせたのだ。
スタッフや選手らに注意されたものの、チャントが止まなかったため、主審は事態を重く受け止め、試合を中断。1時間半ほどして、再開され、結果は3-3のドローに終わった。試合後のインタビューでモレイラは、「こんなことは耐えられない」として、次のようにコメントした。
「サッカー界として注意して終わるようなことではないと思う。社会として、組織として打つ手を考えなければならないはずだ」
事態を重く受け止めた連盟は、その日に調査を開始し、現在も進行中。欧州サッカー連盟(UEFA)にビデオを提出する準備もしており、該当者へのチケット販売を禁止する可能性も模索しているようだ。
そんななか、19日に行なわれたオランダ代表の試合でも動きがあった。5-0でエストニアに快勝した試合で、ハットトリックを決めたジョルジニオ・ヴァイナルダムやフレンキー・デヨングら選手たちが「反人種差別」をアピール。”オラニエ”も一丸となってこの問題に戦っていく姿勢を明らかにしている。
オランダでは日本人選手も多くプレーしており、今週末には、フィテッセに加入した本田圭佑のデビューも見込まれている。社会問題となってきた人種差別行為に対し、KNVBの取り組みが効果をもたらしてくれるのを願うばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部