「顔を上げられないほど泣いていた」痛恨タックルのソン・フンミンの様子を同僚が明かす。報復批判や差別的な行為も…

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2019年11月04日

敵将は「フェアでなければいけない」

ソン・フンミン(右)にタックルを受け、倒れ込むA・ゴメス。痛ましい怪我となってしまった。(C)Getty Images

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 11月3日のプレミアリーグ第11節、エバートン対トッテナムの一戦で、アンドレ・ゴメスが重傷を負ったことは、多くの人々を悲しませた。

 77分、後方からソン・フンミンにタックルを見舞われたゴメスは、前方から来たセルジュ・オーリエと衝突。右足が曲がっているのが明白だったほどの大怪我で、両軍の選手たちは大きなショックを受けた。

 このプレーの少し前に、ソン・フンミンは競り合いの中でゴメスからひじ打ちを食らっていた。それだけに、ゴメスに対する後方からのタックルは報復行為とも捉えられる。タックルをきっかけにゴメスが負傷したとあり、一部からはソン・フンミンを非難する声もあったようだ。

 エバートンは試合後、自軍サポーターによる人種差別行為があったとされる件を調査中と発表し、このような振る舞いを改めて非難した。対象は記されていないが、英衛星放送『Sky Sports』は、ソン・フンミンに対する差別と報じている。

 退場となったソン・フンミンは、A・ゴメスの状況に気づくや、両手で頭を抱えて泣きだし、明らかに動揺したまま、チームスタッフに付き添われてピッチを後にした。
 英公共放送『BBC』によると、同僚デリ・アリは試合後に「彼は打ちひしがれ、泣いていた。彼のせいじゃない」と、ソン・フンミンを擁護している。

「彼は最高の人間のひとりだ。顔を上げることもできないほどで、すごく泣いている」

 また、元エバートンのパット・ネビンも『BBC Radio 5 Live』で「彼がわざとやったと責めるのは100パーセント間違いだ」と、ソン・フンミンをかばった。

「彼はそういう人間じゃない。(ソン・フンミンのタックルが)きっかけではあったが、彼のせいじゃかった。サッカーで起こることのひとつだ」

 トッテナムのマウリシオ・ポチェティーノ監督も「ソンが意図的にやったことでないのは明らかだ」とコメントしている。

 また、『Sky Sports』によると、エバートンのマルコ・シウバ監督も「ソンに対してフェアでなければいけない。強いタックルだったが、彼がゴメスを怪我させるつもりではなかったと100パーセント確信している」と述べた。

「彼らはファンタスティックな選手たちだ。ゴメスに対して悪いことをするつもりじゃなかったのは確かだよ」

 A・ゴメスの怪我の具合とともに気掛かりなのは、ソン・フンミンの精神状態だ。だれしもが願うのは、一流プレーヤーたちが純粋にハイレベルなパフォーマンスを発揮すること。両者の一刻も早い回復を祈るばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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