往年の名手に対する批判に元スペイン代表MFのセスク・ファブレガスが怒りを露わにした。

　この発端は、英スポーツラジオ局『talk SPORT』の番組内で、コメンテーターを務めているエイドリアン・ダーラム氏が口にした批判にあった。同氏は、出演者の元アーセナルのマーティン・キーオンとの会話のなかで、往年のプレミアリーグを象徴する選手の一人である元オランダ代表FWのデニス・ベルカンプを次のように皮肉ったのだ。

「私がプレミアリーグで活躍したオランダ人５人を選ぶなら、エドウィン・ファン・デル・サール、ルート・ファン・ニステルローイ、フィルジル・ファン・ダイク、アリエン・ロッベン、ヤープ・スタムだ。他はゴミだと思う。

　ベルカンプ？ 彼は過大評価されているよ。もし、ベルカンプがそんなにいい選手だと言うのなら、なぜアーセナルはチャンピオンズ・リーグの優勝やプレミアリーグの連覇ができなかったんだ？ それに彼はプレミアリーグでシーズン20ゴールを決めたことが一度もなかった。10年もプレーしたのにね。これは良くないよ」

　この放言とも言うべきダーラム氏の意見をセスクは許さなかった。

　かつてアーセナルでベルカンプとプレーし、名手の一挙手一投足を間近で見つめてきた元スペイン代表MFは自身のツイッターで、こう反論したのだ。

「こいつマジか？ めちゃくちゃだぜ。もしも、ベルカンプが凄いと思えないなら、こいつは、このスポーツを全く理解してない」

　これにファンから「ダーラムはネットでヒットさせるために言っているだけ。驚く必要はない」と意見されたセスクは、それにも意見を展開した。

「まぁ、僕もラジオの全てを聞いたわけじゃないからね。しかし、本当にそれだけのために言っているのであれば、愚かなことだよ。とくに彼のような大人であるはずの人間が言うならなおさらだ。人々はこの手のショーを真剣に捉える必要がないということにもなる」

　なお、怒りをぶちまけたセスクのツイートには、ファンも反応しており、「君の言う通りだ」や「ダーラムの言うことはいつも的外れ」、「セスクがダーラムにサッカーを教えてやるべきだ」といったコメントが相次ぎ、“炎上”騒動に発展している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部