J最多8人に上る外国籍選手の去就が気になる神戸。来季の補強ポイントはどこに?

カテゴリ:Jリーグ

白井邦彦

2019年11月03日

課題はスタメンとサブの間にクオリティの差があること

8人の外国籍選手が在籍する神戸。来季の助っ人はどんな顔ぶれになるのか。写真:徳原隆元

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 J1リーグ30節の神戸vs仙台は、小川慶治朗の2ゴールで神戸が快勝した。今季4度目のクリーンシートも達成。この試合を見る限り、チームの骨格はすでに固まったように思われる。気になる来季の陣容は、去就が騒がれているルーカス・ポドルスキを含め、まず誰が残るかが大きなポイントになりそうだ。

 ポジション別の補強ポイントを見る前に、まず考えるべきは外国籍選手の数だろう。韓国やタイなどアジア圏を除いた数では、神戸の8人がJ1最多となる。続くのは横浜F・マリノスの6人。首位の鹿島、2位のFC東京はともにブラジル人3人。ヨーロッパの選手を5人も抱える神戸は、Jリーグの中で異色の存在と言える。

 ポドルスキの去就問題はさておき、この欧州の5人は神戸に欠かせない存在となる。残るブラジル2人とレバノン人ひとりがどうなるかが、ひとまずの注目点になるだろう。単純にプレータイムで判断すれば、DFダンクレーはキープすべき選手。8月10日の大分戦を最後に出番のないFWウェリントン、リーグ戦1試合のみ出場のDFジョアン・オマリは、本人が出場機会を求めるかどうかにもかかってくると思われる。

 1試合に登録できる外国籍選手は、ベンチも含めて上限5人。あまり多くの助っ人を抱えても、宝の持ち腐れになりかねない。人員を整理して、併用できる日本人選手やJリーグ提携国選手を補強するかどうか、この辺りがひとつの注目点と言っていいだろう。

 外国籍選手5枠との兼ね合いを考えてGKは現状のままか。今夏に補強した飯倉大樹を軸に、前川黛也、吉丸絢梓ら計5人もいる。過去には日本代表の川島永嗣の名前も浮上したが、今年7月にRCストラスブール(仏)と2年契約しており、結局は噂で終わっている。いずれにしても補強するなら日本人選手だが、現時点ではあまり必要性を感じられない。

 整理が必要なのはDF陣だろう。J2チームに期限付き移籍中の宮大樹(水戸)、小林友希(町田)、初瀬亮(福岡・育成型)を加えると所属は13人。MFやFWの約2倍の人数に上る。神戸がそれだけ守備の構築に苦しんできた証拠だ。

 賛否両論を覚悟の上で言うなら、課題はスタメンとサブのクオリティに差があることだ。

 29節のFC東京戦では、3センターバック中央の大﨑玲央が出場停止、左のフェルマーレンがベルギー代表の疲労を考慮して出場を回避。右からダンクレー、渡部博文、J・オマリというラインナップを組んだ。さらに右ウイングバックは西大伍の負傷で藤谷壮が先発。都合5枚のうち3枚を変更した結果、ポゼッションサッカーの生命線であるビルドアップが不安定に。結局、3点を献上して敗れた。

 誰が出ても同じサッカーができることをコンセプトに掲げる神戸。左ウイングバックの酒井高徳のバックアップ選手も含め、テコ入れが必要と言えるかもしれない。
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