J２リーグは11月２日、各地で39節の５試合を開催。NACK５スタジアム大宮では、４位の大宮アルディージャと首位の柏レイソルの一戦が行なわれ、２対１で大宮が勝利を収めた。

　試合は開始３分に動く。カウンターから瀬川祐輔が左サイドを抜け出すと、正確なクロスに走り込んだマテウス・サヴィオが合わせてネットを揺らす。他カードの結果次第では今節にもJ１昇格が決まる柏が、早くも先制した。

　しかし、その後も波状攻撃を仕掛けた柏だが大宮の粘り強い守備に遭い、ゴールには至らない。すると、大宮が次第に攻撃のリズムをつかんでいく。

　そして42分、敵陣の高い位置でボールを奪った大宮は、奥抜侃志がドリブルで持ち込み、そのまま右足でねじ込む。大宮が同点に追いつく。攻撃の手を緩めない大宮はさらに２分後、カウンターから左サイドを再び奥抜が抜け出していくと、最後はイッペイ・シノズカの折り返しを元柏の茨田陽生が押し込んで逆転に成功する。茨田の恩返し弾で大宮がわずか２分で試合をひっくり返して、前半を終えた。

　迎えた後半は再び柏が攻勢に出るが、最終ラインやGK笠原昂史を中心に堅い守りを見せる大宮を崩し切れない。終盤には大宮を自陣に釘づけにしてオルンガや途中出場のジュニオール・サントスがたびたびゴールに迫るが、得点には至らず。

　結局、試合は２対１でタイムアップ。大宮が逆転で柏を破った。大宮は勝点を69に伸ばして、試合終了時で暫定２位に浮上。一方の柏は同75にとどまり、今節での昇格決定はなくなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部