「自分が流れを壊してしまった」
勝てば他会場の結果次第で昇格が決まる大一番で、手塚康平がボランチで17試合ぶりに先発した。中盤の底から攻撃を組み立てるだけでなく、19分にはFKからチャンスも演出し、守備では鋭い出足からのボール奪取も見せた。
しかし1-0のリードで迎えた42分、いつもと同じように中盤でパスをもらうと、相手のプレッシャーを受けてボールロスト。ペナルティエリア手前の危険なエリアだったこともあり、最後は奥抜侃志にドリブルで持ち運ばれて失点した。
「自分が流れを壊してしまった」(手塚)
その後は一気に流れが大宮へ傾き、44分にも茨田陽生にネットを揺らされて失点。手塚のワンプレーはゲームの流れを変えた意味でも致命的だった。手塚は反省しつつ、原因をこう振り返る。
「自分がボールを受けに来た時、後ろの選手を見ていなくて、それが原因でボールロストしたと思います。自分のなかでは(山下)達也くんにワンタッチで落とすコースがあったなかで、あそこで後ろが見えていない状況でターンをしてしまった自分の判断ミスだった」
しかし1-0のリードで迎えた42分、いつもと同じように中盤でパスをもらうと、相手のプレッシャーを受けてボールロスト。ペナルティエリア手前の危険なエリアだったこともあり、最後は奥抜侃志にドリブルで持ち運ばれて失点した。
「自分が流れを壊してしまった」(手塚)
その後は一気に流れが大宮へ傾き、44分にも茨田陽生にネットを揺らされて失点。手塚のワンプレーはゲームの流れを変えた意味でも致命的だった。手塚は反省しつつ、原因をこう振り返る。
「自分がボールを受けに来た時、後ろの選手を見ていなくて、それが原因でボールロストしたと思います。自分のなかでは(山下)達也くんにワンタッチで落とすコースがあったなかで、あそこで後ろが見えていない状況でターンをしてしまった自分の判断ミスだった」
実は同点ゴールが生まれる直前の40分すぎ、手塚はネルシーニョ監督から指示を受けていた。試合後、その詳細を明かしてくれた。
「もっとボールを簡単に動かせと、みんなに伝える形で指示を受けました」
その後には、最前線の江坂任にも監督からの指示を伝えた。そして、ボールを動かそうとパスをもらいにいったわけだが……。
「試合の流れ的にあのシーンで無理して前を向く必要はなかったと思います。前半の最初から自分にボールがポンポン入ってフリーで前を向くことができていたので、あのシーンも同じようにターンができると思った。この大事な試合でスタートに選ばれたことで、自分自身はすごく楽しみにしていたし、ここで絶対に結果を残さないといけないという想いで試合に臨んだ。そのなかで、ああいうミスをしてしまった自分にガッカリする。悔しいですけど、でも続けて練習でやっていくしかないと思います」
パスを捌こうとチャレンジしたなかでのミスだったが、手塚は下を向き、低いトーンで深く反省しているようだった。結果的には黒星につながってしまったが、23歳の若きボランチには苦い経験を糧にしてもらいたい。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)