威信を保つために開催強調も…
南米王者を決めるコパ・リベルタドーレスのファイナルは、今年も戦前から物議を醸している。
現地時間11月23日に行なわれるコパ・リベルタドーレスの決勝では、ブラジルのフラメンゴとアルゼンチンのリーベル・プレートが顔を合わせる。
だが、その開催が危ぶまれている。というのも、今年はホーム&アウェーによる2試合制で行なっていた例年とは異なり、中立地での1試合制となっているのだが、その開催予定地となっているチリの首都サンティアゴは、反政府デモが激化の一途を辿っているのだ。
そのデモの影響は国政にも及んでおり、チリ政府は、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と12月の国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の開催を断念することをすでに決定している。
ボカ・ジュニオルスとリーベルが対戦した昨シーズンの決勝も、豪雨とサポーターの暴動によって、2度の順延となった挙句、FIFAクラブワールドカップのスケジュールとの兼ね合いから異例のヨーロッパ(マドリード)開催となっていた。
現地時間11月23日に行なわれるコパ・リベルタドーレスの決勝では、ブラジルのフラメンゴとアルゼンチンのリーベル・プレートが顔を合わせる。
だが、その開催が危ぶまれている。というのも、今年はホーム&アウェーによる2試合制で行なっていた例年とは異なり、中立地での1試合制となっているのだが、その開催予定地となっているチリの首都サンティアゴは、反政府デモが激化の一途を辿っているのだ。
そのデモの影響は国政にも及んでおり、チリ政府は、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と12月の国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の開催を断念することをすでに決定している。
ボカ・ジュニオルスとリーベルが対戦した昨シーズンの決勝も、豪雨とサポーターの暴動によって、2度の順延となった挙句、FIFAクラブワールドカップのスケジュールとの兼ね合いから異例のヨーロッパ(マドリード)開催となっていた。
しかし、南米サッカー連盟(COMMEBOL)の決定には、「南米の王者を決める大会の決勝をヨーロッパでやるなんて恥だ」や「南米の威信はどこへ行った?」という批判的な声が相次いでいた。
威信を保つためにも、2年連続での延期を避けたいCOMMEBOLは、現地時間10月30日に声明を発表。当初の予定通りに決勝を行なう意向であることを強調した。
「チリ政府が治安条件を保証してくれたことに感謝している。2019年のリベルタドーレス決勝は、チリの人々にとってもお祭りとなる。そのために我々は前進し続ける」
ただ、依然として、開催を危ぶむ声は根強く上がっている。アルゼンチン紙『Ole』は、「チリ政府とCOMMEBOLは楽観的すぎる」と指摘。さらに次のように綴った。
「地下鉄が正常に機能せず、群衆が組織化されたデモが毎日繰り返され、略奪が横行するために店がいち早く閉店する現状で決勝を行なうことなど、安全性を考慮すれば、不可能に近い。さらに国立競技場へと繋がる2つの地下鉄の駅はいずれも、動いていないため、フラメンゴとリーベルのサポーターが何かしらの騒動に巻き込まれることも考えられる」
同紙の指摘するチリの現状を鑑みれば、COMMEBOLは開催地の変更などのプランBを考えておく必要がありそうだが、果たして、無事に開催されるのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部