物議を醸したVAR。両指揮官の見解は?
現地時間10月20日に行なわれたプレミアリーグ第9節、マンチェスター・ユナイテッド対リバプールの一戦は、1-1のドローに終わった。首位リバプールは開幕からの連勝が8で、昨シーズンから続いたリーグ連勝記録も17で止まる結果となった。
試合中には物議を醸すシーンがあった。36分、マーカス・ラッシュフォードに先制点を許した場面だ。
リバプールは、この時、ユナイテッドが攻撃に転じる際、ディボック・オリギに対するヴィクトル・リンデロフのファウルがあったことを主張。だが、マーティン・アトキンソン主審は笛を吹かず、プレーを続行させ、ユナイテッドは速攻からネットを揺らす。なおも、抗議を続けたリバプールはVAR介入で得点が取り消されると考えたが、判定は覆らなかった。
英公共放送『BBC』によると、リバプールのユルゲン・クロップ監督は、「多くの人がファウルと考えたと思う」と不満を露にし、VARの介入方法に苦言を呈している。明白な誤審でなければVARは介入できないが、微妙な場面で主審が、その存在を念頭に置いているという主張だ。
「私はファウルだと確信していた。主審がプレーを流したのは、VARがあると分かっていたからだ。得点が決まってすぐに彼らはチェックしたが、明確(な誤審)ではなかった。だが、VARがなければ、主審はファウルの笛を吹いていたはずだ。100%そうだと確信している」
さらに「オフサイドやハンドの判定には素晴らしいが、こういう状況ではまだ適切に使えていない」とも発言したクロップに対し、ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督は、「ノーチャンスだ。我々はバスケットボールをしているわけじゃない」と、オリギに対するプレーはファウルではなかったと反論した。
「ごく軽い接触はあったかもしれないが、明白なエラーではなかった。サッカーはタックルが許されているスポーツだ」
試合中には物議を醸すシーンがあった。36分、マーカス・ラッシュフォードに先制点を許した場面だ。
リバプールは、この時、ユナイテッドが攻撃に転じる際、ディボック・オリギに対するヴィクトル・リンデロフのファウルがあったことを主張。だが、マーティン・アトキンソン主審は笛を吹かず、プレーを続行させ、ユナイテッドは速攻からネットを揺らす。なおも、抗議を続けたリバプールはVAR介入で得点が取り消されると考えたが、判定は覆らなかった。
英公共放送『BBC』によると、リバプールのユルゲン・クロップ監督は、「多くの人がファウルと考えたと思う」と不満を露にし、VARの介入方法に苦言を呈している。明白な誤審でなければVARは介入できないが、微妙な場面で主審が、その存在を念頭に置いているという主張だ。
「私はファウルだと確信していた。主審がプレーを流したのは、VARがあると分かっていたからだ。得点が決まってすぐに彼らはチェックしたが、明確(な誤審)ではなかった。だが、VARがなければ、主審はファウルの笛を吹いていたはずだ。100%そうだと確信している」
さらに「オフサイドやハンドの判定には素晴らしいが、こういう状況ではまだ適切に使えていない」とも発言したクロップに対し、ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督は、「ノーチャンスだ。我々はバスケットボールをしているわけじゃない」と、オリギに対するプレーはファウルではなかったと反論した。
「ごく軽い接触はあったかもしれないが、明白なエラーではなかった。サッカーはタックルが許されているスポーツだ」
また、ポゼッションで大きく上回りながら勝点1にとどまり、再びオールド・トラフォードで勝つことができなかったクロップ監督は、ユナイテッドの戦い方について「今年も、去年も、その前年も、彼らはただ守っているだけだ」と述べた。
「それでOKだよ。批判しているのではない。ただ事実というだけだ。ユナイテッド対リバプールといえば、両チームがトライすることを考える。だが、そうじゃない。我々はトライするけどね」
だが、スールシャール監督はこの点でも、「アグレッシブに戦い、攻めてチャンスをつくるためのチームをつくっている。そして、我々はそれをした」と、ドイツ人監督の意見を否定した。
「我々がより良いのは、速い攻撃ができる時だ。より直接的に、リスクを冒して、より勇敢になる必要がある。より高い位置でボールを失っても、たいしたことじゃない。取り戻すことができるからね。昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝でリバプールがやったこともだいたい同じだ。正しい種類のサッカーをするということだよ。そして、よりダイレクトなプレーをすることが我々の助けとなった」
近年はユナイテッドが苦しんでいるものの、やはり宿敵とのナショナルダービーは熱を帯びるもの。両指揮官の主張からは、ライバルへの敵対心や自軍への誇りが感じられた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部