【番記者通信】去りゆく闘将、ひとつの時代の終わり…|バルセロナ

カテゴリ:メガクラブ

ルイス・マルティン

2014年03月17日

燃え続けたバルセロニズモ。

今シーズン限りでバルサを去るプジョール。トップチーム在籍15年、生え抜きの闘将の退団とともに、カンプ・ノウではひとつの時代が終わりを告げる。 (C) Getty Images

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 バルサからレジェンドが消えていく。ビクトール・バルデスは1年半前にさよならを告げた。守護神の代役を見つける時間を与える、クラブ思いの決断だった。そして今度はカルレス・プジョールの番だ。生え抜きの闘将は、今シーズン限りでカンプ・ノウを去る意思を明らかにした。キャプテンの退団は、ヘラルド・マルティーノ監督にとっても大きな痛手となるだろう。

 マルティーノはバルサの選手を崇拝している。ジョゼップ・グアルディオラの時代は、反対に選手たちが監督を崇拝していたものだ。敗れたバジャドリー戦、バルサは無力だった。チャンピオンズ・リーグ(CL)優勝を狙うチームが、リーガ・エスパニョーラでもっとも予算のないチームのひとつに敗れたのである。試合後、ペドロ・ロドリゲスは言った。私が知る限り、彼はチームの中でもっとも正直な人間である。
「チームは勝点を必死で取りにいくという意気込みに欠けていた」

 第2監督のホルヘ・パウタッソが苛立ちを隠さず、フィジカルコーチのアウレリ・アルティミラに叫ぶ場面があった。アルティミラはペップ(グアルディオラ)とティト(ビラノバ前監督)の友人でもあり、フィジカルコーチとしての評価は高い。内部でも何かがうまく行っていない。かつてそこにあった一体感がないのだ。

 プジョールの離脱とともに、カンプ・ノウではひとつの時代が終わりを告げる。5年間無冠が続いた時代から、ペップの黄金時代を経験したプジョールは、クラブに多くのものを残して去っていく。彼はクラブにすべてを尽くし、キャプテンマークとともに闘った。

 プジョールはこれまで、バルサで通算676試合に出場している。しかし、2012年5月と13年3月に右膝を痛めたその影響で、今シーズンはたった12試合に出場したのみだ。獲得したタイトルはCLが3回、リーガが6回、国王杯が2回、クラブワールドカップが2回、スペイン・スーパーカップが6回、そしてヨーロッパ・スーパーカップが2回だ。スペイン代表では、EURO2008と2010年南アフリカ・ワールドカップで優勝。怪我がなければ、EURO2012でも戴冠していただろう。

 戦術面では多くを学ぶ必要があったかもしれない。だが、バルセロニズモ(バルサ精神)は学ぶ必要がなかった。それはプジョールの中にずっと燃え続けていたのだ。

Luis MARTIN|El Pais
ルイス・マルティン/エル・パイス
スペインの一般紙『エル・パイス』のバルセロナ番とスペイン代表番を務めるエース記者。バルサの御用新聞とも言えるスポーツ紙『スポルト』の出身で、シャビ、V・バルデス、ピケらと親交が厚く、グアルディオラ(現バイエルン監督)は20年来の親友だ。

【翻訳】
豊福晋
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