「相手よりも先にボールへ」という想いが結果に。
 12月7日に千葉と山形が決勝を戦うJ1昇格プレーオフ。過去2年は大分と徳島がそれぞれ激闘を制し、J1への最後の切符を手にした。
 
熾烈を極め、ドラマに満ちたこのラストバトルを『週刊サッカーダイジェスト』のアーカイブから振り返る当企画。
 
13年のプレーオフ。徳島を初のJ1昇格に導いたのは、「肝心な1ゴールを取る」と強い決意で臨んだエースだった。
 
※週刊サッカーダイジェスト2013年12月17日発売号より
 
【SD写真館】J1昇格プレーオフ――激闘の記憶
 
――◆――◆――
 
1点リードして迎えた前半終了間際、徳島のエースに見せ場が訪れた。
 
自陣から藤原が前線へロングフィードを送り、それを高崎がヘッドですらしたボールが、相手ディフェンスラインの背後へこぼれる。
 
「思ったより(ボールが)流れたので狙いどおりではなかったけど、なにがなんでも相手より先に触ろうと思っていた」
 
ボールに食らいつこうと急激にギアを上げた津田は、京都DF陣よりいち早くペナルティエリア内に辿り着く。右足から振り抜かれたシュートは、昨季まで同僚だったオ・スンフンが守るゴールを見事に射抜いた。
 
「あの時の悔しさは、本当、言葉にならないんでね……」
本人がそう回顧するのは、あと一歩で昇格を逃した2年前のシーズンだ。「最後の3試合で自分が1点でも取っていれば、状況は変わっていたかもしれない」と悔やむように、終盤戦で失速した要因のひとつには、津田の不振があった。
                        		    
			
			
		熾烈を極め、ドラマに満ちたこのラストバトルを『週刊サッカーダイジェスト』のアーカイブから振り返る当企画。
13年のプレーオフ。徳島を初のJ1昇格に導いたのは、「肝心な1ゴールを取る」と強い決意で臨んだエースだった。
※週刊サッカーダイジェスト2013年12月17日発売号より
【SD写真館】J1昇格プレーオフ――激闘の記憶
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1点リードして迎えた前半終了間際、徳島のエースに見せ場が訪れた。
自陣から藤原が前線へロングフィードを送り、それを高崎がヘッドですらしたボールが、相手ディフェンスラインの背後へこぼれる。
「思ったより(ボールが)流れたので狙いどおりではなかったけど、なにがなんでも相手より先に触ろうと思っていた」
ボールに食らいつこうと急激にギアを上げた津田は、京都DF陣よりいち早くペナルティエリア内に辿り着く。右足から振り抜かれたシュートは、昨季まで同僚だったオ・スンフンが守るゴールを見事に射抜いた。
「あの時の悔しさは、本当、言葉にならないんでね……」
本人がそう回顧するのは、あと一歩で昇格を逃した2年前のシーズンだ。「最後の3試合で自分が1点でも取っていれば、状況は変わっていたかもしれない」と悔やむように、終盤戦で失速した要因のひとつには、津田の不振があった。
















				
								
				
								
				
								


				
				
				
定価:800円(税込)
定価:980円(税込)
定価:1100円(税込)